解熱鎮痛薬及び頭痛に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第62問
解熱鎮痛薬及び頭痛に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 解熱鎮痛薬は、頭痛に対し、症状が軽いうちに服用すると効果的であるので、予防として発症する前から積極的に使用するべきである。b 解熱鎮痛薬の連用により頭痛が常態化することはない。c 頭痛が頻繁に出現して24時間以上続く場合や、一般用医薬品を使用しても痛みを抑えられない場合は、自己治療で対処できる範囲を超えていると判断される。d 頭痛の発症とその程度には、頭痛が起こるのではないかという不安感も含め、心理的な影響が大きい。
- (1)(a、b)
- (2)(a、d)
- (3)(b、c)
- (4)(c、d)
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(c)と(d)です。
【(a)が誤り ―― 予防的な使用は適切でない】
解熱鎮痛薬は、症状が現れたとき、なるべく早く使用するのが効果的ですが、痛みが現れないうちに予防的に使用することは適切ではありません。
手引きは、「解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が軽いうちに服用すると効果的であるが、症状が現れないうちに予防的に服用することは適切でない」としています。
症状が軽いうちに使うことと、症状が出る前に使うことは違います。前者は適切、後者は不適切。この一線を引いて読んでください。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)が誤り ―― 頭痛が常態化することがある】
解熱鎮痛薬の連用により、頭痛が常態化することがあります。「常態化することはない」とする設問は誤りです。
手引きは、「頭痛が頻繁に出現して24時間以上続く場合や、一般用医薬品を使用しても痛みを抑えられない場合は、自己治療で対処できる範囲を超えていると判断される」とし、「解熱鎮痛薬を連用することで、かえって頭痛が常態化することがある」としています。
いわゆる薬物乱用頭痛です。痛み止めを飲み続けることで、かえって頭痛が起こりやすくなるという現象で、実務でも注意すべき事柄です。
【(c)正しい ―― 受診勧奨の目安】
頭痛が頻繁に出現して24時間以上続く場合や、一般用医薬品を使用しても痛みを抑えられない場合は、自己治療で対処できる範囲を超えていると判断されます。
24時間という数字が示されている点に注目してください。
【(d)正しい ―― 心理的な影響】
頭痛の発症とその程度には、頭痛が起こるのではないかという不安感も含め、心理的な影響が大きいとされています。
手引きも同じ記述をしており、「解熱鎮痛薬を漫然と使用し続けるのではなく、必要以上の使用を避けるよう説明する」ことが求められています。
【解熱鎮痛薬に関するその他の要点】
発熱は、病気や外傷などに対する生体の防御機能の一つであり、体温を通常よりも高く維持することにより、細菌やウイルス等の増殖を抑え、白血球の働きを高めるなど、生体の防御機構の一環です。
痛みは、病気や外傷等に対する生体の警告信号です。
月経痛(生理痛)は、子宮の収縮に伴って生じる痛みで、解熱鎮痛薬の効能効果に含まれます。
腹痛を含む痙攣性の内臓痛は、一般に、解熱鎮痛薬の効果が期待できません。胃腸鎮痛鎮痙薬の領域です。
解熱鎮痛薬は、痛みや発熱の原因となっている病気や外傷が根本的に治癒するわけではありません。あくまで対症療法である、という理解を欠かさないでください。
一般用医薬品の解熱鎮痛薬を長期間使用することは、本来、適切ではありません。通常、5から6回服用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるよう説明してください。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「主な医薬品とその作用」のほかの問題
- 令和8年度 第82問健胃を目的とした生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 令和8年度 第95問禁煙補助剤の使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 令和6年度 第68問小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する次の記述の正誤について
- 令和6年度 第81問胃腸に作用する薬の成分について次のうち、胃粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されて
- 令和6年度 第94問次のビタミンのうち、歯槽膿漏薬において、歯周組織の血行を促す効果を期待して配合されている
- 令和8年度 第67問カフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
スポンサーリンク

