医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第28問
医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 相互作用は、医薬品が吸収、分布又は排泄される過程で起こるもので、代謝(体内で化学的に変化すること)される過程では起こることはない。b 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意が必要である。c 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分が配合されていることは少ない。d 解熱鎮痛薬とかぜ薬では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。b と d が正しい記述です。
【(a)が誤り ―― 代謝の過程でも起こる】
相互作用は、吸収、分布、代謝、排泄のいずれの過程でも起こります。代謝される過程では起こらない、というのは誤りです。
むしろ代謝の過程は、相互作用が起こる代表的な場面です。肝臓の酵素の働きが他の医薬品や食品によって強められたり弱められたりすると、有効成分の血中濃度が大きく変わります。アルコールをよく摂取する人では、肝臓の代謝機能が高まっていて、アセトアミノフェンが通常よりも速く代謝されてしまうことがある、という記載はその典型です。
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相互作用はこのほか、医薬品が薬理作用をもたらす部位においても起こります。同じ作用を持つ成分が重なれば作用が強く出すぎ、反対の作用を持つ成分が重なれば効果が弱まります。
【(b)正しい ―― 複数の疾病を持つ人は要注意】
複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に特に注意が必要です。
高齢者に注意が必要とされる理由のひとつも、ここにあります。持病が多ければ服用する薬も増え、組合せの数はかけ算で増えていきます。
【(c)が誤り ―― むしろ複数成分が普通】
一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分が配合されていることが多いのが特徴です。「少ない」というのは正反対です。
かぜ薬を思い浮かべてください。解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、鎮咳成分、去痰成分、カフェインなどが一つの製品に入っています。だからこそ、他の薬効群の薬と併用すると成分が重複しやすいのです。
【(d)正しい ―― 解熱鎮痛薬とかぜ薬の併用は避ける】
解熱鎮痛薬とかぜ薬では、成分や作用が重複することが多く、通常これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされています。
かぜ薬にはすでに解熱鎮痛成分が入っています。そこへ解熱鎮痛薬を足せば、同じ成分を二重に飲むことになります。肝障害や胃腸障害のリスクが跳ね上がるため、販売の現場でも真っ先に確認すべき組合せです。
【あわせて押さえること】
相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えるのが基本です。食品との相互作用も忘れないでください。
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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