医薬品のプラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第32問
医薬品のプラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a プラセボ効果には、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)は関与しないと考えられている。b 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)がある。d プラセボ効果は、主観的な変化として現れることが多く、客観的に測定可能な変化として現れることはない。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(b)と(c)です。
プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、薬理作用によらない作用を生じることをいいます。偽薬効果とも呼ばれます。
【(a)が誤り ―― 暗示効果は関与する】
プラセボ効果には、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)が関与していると考えられています。「関与しない」としている設問は誤りです。
プラセボ効果をもたらす要因として、手引きは次の3つを挙げています。
暗示効果 医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待
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条件付け 条件付けによる生体反応
自然発生的な変化 時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)
このうち「自然緩解」は、薬とは無関係に症状が自然に治まることを指します。かぜが数日で治るのは多くの場合これです。
【(b)正しい ―― 反応にはプラセボ効果も含まれる】
医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれていると考えられています。
つまり、実際に効いたと感じたとしても、そのすべてが成分の働きとは限らない、ということです。
【(c)正しい ―― 望ましくない変化もある】
プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)があります。
薬ではないものを飲んだのに副作用らしき症状が出る、ということも起こりえます。よいことばかりではない、という点が問われます。
【(d)が誤り ―― 客観的に測定できることもある】
プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあります。「現れることはない」という言い切りが誤りです。
【押さえておきたい結論】
プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではありません。この一文が最も大切な結論です。「効いた気がするならよいではないか」とはならない、ということです。
選択肢に「〜することはない」「〜は関与しない」という強い否定が出てきたら、まず疑ってかかる。この分野に限らず、有効な読み方です。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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