これまでに日本国内において実施された一般用医薬品に対する主な安全対策に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを…

医薬品の適正使用と安全対策 第58問

これまでに日本国内において実施された一般用医薬品に対する主な安全対策に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。医薬品と副作用 安全対策ア 小柴胡湯による間質性肺炎 安全性速報の配布イ 塩酸フェニルプロパノールアミン含有医薬品による脳出血 緊急安全性情報の配布ウ アミノピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬による重篤な副作用(ショック) 製品の回収要請エ 一般用かぜ薬による間質性肺炎 代替成分への切替指示

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(ウ)だけです。 【(ア)が誤り ―― 小柴胡湯は「緊急安全性情報」】 小柴胡湯による間質性肺炎については、1996年3月に緊急安全性情報(イエローレター)が出されました。安全性速報(ブルーレター)ではありません。 経緯 …… 1991年4月以降、使用上の注意に記載されていましたが、その後もインターフェロン製剤との併用例による間質性肺炎で死亡を含む重篤な転帰に至った例があったことから、緊急安全性情報が出されました。 注意点 …… 小柴胡湯は、インターフェロン製剤で治療を受けている人では間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける必要があります(添付文書では「相談すること」)。
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肝臓病の診断を受けた人も、医師・薬剤師への相談が必要です。 【(イ)が誤り ―― フェニルプロパノールアミンは「代替成分への切替え」】 塩酸フェニルプロパノールアミン含有医薬品による脳出血については、緊急安全性情報ではなく、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等とともに、代替成分(プソイドエフェドリン塩酸塩等)への速やかな切替えが指示されました。 経緯 …… 2000年5月、米国において、食欲抑制剤として使用した女性に出血性脳卒中の発生リスクとの関連性が高いとの報告がなされ、米国で自主的な販売中止が要請されました。 日本では食欲抑制剤としての承認はありませんでしたが、鼻炎用内服薬、かぜ薬等に配合されていました。 2003年8月までに、脳出血等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが、用法用量の範囲を超えた使用または高血圧症の患者による使用であったことから、上記の措置がとられました。 【(ウ)正しい ―― アンプル入りかぜ薬は「製品の回収」】 アミノピリンやスルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬について、1959年から1965年までの間に、重篤な副作用(ショック)で死亡例が発生したことから、1965年、厚生省(当時)は関係製薬企業に製品の回収を要請しました。 なぜ危険だったのか …… アンプル剤は錠剤や散剤と比べて吸収が速く、血中濃度が急速に高値に達するためです。 この点は理由として問われます。 その後 …… 1970年、一般用かぜ薬について承認基準が制定されました。 【(エ)が誤り ―― 一般用かぜ薬による間質性肺炎は「使用上の注意の改訂」】 2003年6月、一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が複数報告されたことを受け、使用上の注意の改訂が指示されました。代替成分への切替えではありません。 改訂の内容 …… それまでは「2週間を超えて  継続して使用しないこと」という注意にとどまっていましたが、「まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、その症状はかぜの諸症状と区別が難しいため、配合成分によらず、一般用かぜ薬の服用による症状の改善がみられないときは服用を中止して医師の診療を受けること」とされました。 【安全対策の措置を整理する】 製品の回収要請 …… アンプル入りかぜ薬(1965年) 緊急安全性情報 …… 小柴胡湯による間質性肺炎(1996年) 代替成分への切替え …… 塩酸フェニルプロパノールアミン(2003年) 使用上の注意の改訂 …… 一般用かぜ薬による間質性肺炎(2003年) この4つは、組み合わせを入れ替えて何度も出題されます。 事象と措置を対にして覚えてください。

出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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