以下の成分を含む一般用医薬品のうち、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児には使用(服用)しない旨…
医薬品の適正使用と安全対策 第60問
以下の成分を含む一般用医薬品のうち、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児には使用(服用)しない旨が添付文書に記載されるものとして、正しいものを一つ選びなさい。
- (1)チペピジンヒベンズ酸塩
- (2)ブチルスコポラミン臭化物
- (3)アミノ安息香酸エチル
- (4)フェルビナク
- (5)メキタジン
正答 (3)
正答は (3)。アミノ安息香酸エチルです。
【なぜ6歳未満の小児に使わないのか】
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分で、乗物酔い防止薬や外用の鎮痛消炎薬などに配合されます。この成分には、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、「6歳未満の小児」には使用しないこととされています。
メトヘモグロビン血症とは …… 赤血球のヘモグロビンの鉄が酸化されてメトヘモグロビンとなり、酸素を運ぶ能力を失った状態です。
唇や指先が青紫色になる(チアノーゼ)、頭痛、めまい、息切れなどが現れます。
なぜ乳幼児で問題になるのか …… 乳幼児は、メトヘモグロビンを元に戻す酵素の働きが未熟で、もともと血液中のメトヘモグロビンの割合が高いため、影響を受けやすいのです。
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数字の覚え方 …… アミノ安息香酸エチルは「6歳未満」。
他の成分の年齢制限(3歳、11歳、12歳、15歳)と紛れやすいので、「アミノ安息香酸エチルだけが6歳」と単独で覚えてしまいましょう。
【他の選択肢について】
(1)チペピジンヒベンズ酸塩 …… 非麻薬性の鎮咳成分です。
延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えます。
依存性はなく、6歳未満を除外する注意もありません。
(2)ブチルスコポラミン臭化物 …… 抗コリン成分で、
胃腸の痙攣を鎮める目的で用いられます。
排尿困難、緑内障、心臓病の人への注意や、目のかすみ・異常なまぶしさのため運転を避ける注意があります。
(4)フェルビナク …… 非ステロイド性抗炎症成分で、
外用の鎮痛消炎薬に用いられます。
15歳未満の小児には使用しないこととされています
(インドメタシン、ピロキシカム、ケトプロフェンなども同様)。
(5)メキタジン …… 抗ヒスタミン成分です。
まれにショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがあります。
眠気を生じるため、運転を避ける注意が必要です。
【年齢制限のある主な成分のまとめ】
3歳未満 …… ヒマシ油。
6歳未満 …… アミノ安息香酸エチル(メトヘモグロビン血症)。
12歳未満 …… コデインリン酸塩水和物、
ジヒドロコデインリン酸塩(呼吸抑制の感受性が高い)。
15歳未満 …… アスピリン、サザピリン、サリチル酸ナトリウム、
プロメタジン、ロペラミド、抗ヒスタミン成分を含む
睡眠改善薬、オキセサゼイン、外用の非ステロイド性抗炎症成分など。
それぞれ理由とセットで問われます。
アスピリン等はライ症候群、プロメタジンは外国で乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作、コデイン類は呼吸抑制、という具合です。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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