眠気を促す薬の成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第67問
眠気を促す薬の成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和には使用されず、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人に使用される。イ ブロモバレリル尿素は、催眠鎮静薬以外の一般用医薬品や医療用医薬品にも配合されていることがある。ウ ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。エ 生薬成分のみからなる鎮静薬は、作用が穏やかなため、複数の鎮静薬と併用して、長期連用する必要がある。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 誤
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 正 エ: 誤
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 正
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(イ)と(ウ)です。
【(ア)が誤り ―― 使う場面が正反対】
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられます。
逆に、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人は、使用を避けることとされています。設問はこれを正反対に書いています。
理由 …… 一般用医薬品で対処できる範囲を超えているためです。
慢性的な不眠は、うつ病などの他の疾患が背景にあることもあり、医療機関の受診が必要です。
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ジフェンヒドラミン塩酸塩の注意
15歳未満の小児では、神経過敏や興奮などの逆の作用(中枢興奮)が現れやすいため使用を避けます。
妊娠中の不眠は、ホルモンのバランスの変化によるものであり、睡眠改善薬の適用対象外です。
授乳中の人も避ける必要があります。
翌日まで眠気やだるさが続くことがあり、その場合は使用を中止します。
【(イ)正しい ―― ブロモバレリル尿素の配合範囲】
ブロモバレリル尿素は、催眠鎮静薬以外の一般用医薬品(解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮暈薬など)や、医療用医薬品にも配合されていることがあります。重複して摂取しないよう、注意が必要です。
依存性 …… ブロモバレリル尿素とアリルイソプロピルアセチル尿素は、依存性がある成分です。
ブロモバレリル尿素は濫用等のおそれのある医薬品にも指定されています。
急性中毒 …… ブロモバレリル尿素は、少量でも十分な睡眠が得られる一方、大量摂取による自殺目的の乱用がかつて問題となりました。
呼吸抑制、意識混濁などを生じることがあります。
【(ウ)正しい ―― 妊婦は使用を避ける】
ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきです。添付文書の「してはいけないこと」にも記載されています。
【(エ)が誤り ―― 連用も併用も避ける】
生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきです。
理由 …… 作用が穏やかであっても、相互に作用を強め合うおそれがあります。
また、漫然と使い続けることで、本来受診すべき症状を見逃すおそれがあります。
目安 …… 症状の改善がみられない場合は、1週間くらいを目安に、医師の診療を受けることがすすめられます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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