鎮咳去痰薬に配合される去痰成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。…

主な医薬品とその作用 第72問

鎮咳去痰薬に配合される去痰成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。ア カルボシステインは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示す。イ エチルシステイン塩酸塩は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。ウ グアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。エ ブロムヘキシン塩酸塩は、気道粘膜からの粘液分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示す。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(イ)と(エ)です。 【去痰成分は、働き方で3つに分かれる】 気道粘膜からの粘液の分泌を促進するもの  …… グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、   クレゾールスルホン酸カリウム、エタンスルホン酸ナトリウム。 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの  …… エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、   カルボシステイン。 粘液成分の含量比を調整して痰の切れをよくするもの  …… カルボシステイン。
解説の続きをみる続きを閉じる
分泌促進、溶解低分子化、線毛運動促進の3つをあわせ持つもの  …… ブロムヘキシン塩酸塩。 カルボシステインは、粘性タンパク質の溶解低分子化に加えて粘液成分の含量比の調整という独自の働きを持つ点が特徴です。 【(ア)が誤り ―― カルボシステインは分泌促進ではない】 気道粘膜からの粘液の分泌を促進するのは、グアイフェネシンやグアヤコールスルホン酸カリウムなどです。カルボシステインの主な働きは、粘液成分の含量比を調整し、粘性タンパク質を溶解・低分子化することです。 【(イ)正しい ―― エチルシステイン塩酸塩】 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させます。メチルシステイン塩酸塩も同じ働きです。名前に「システイン」が入っているものは、タンパク質を切って粘りを減らす、と覚えてください。 【(ウ)が誤り ―― グアイフェネシンは分泌促進】 粘液成分の含量比を調整して痰の切れをよくするのはカルボシステインです。グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進します。(ア)と(ウ)で、カルボシステインとグアイフェネシンの説明がきれいに入れ替えられている、という作りの問題です。 【(エ)正しい ―― ブロムヘキシン塩酸塩】 気道粘膜からの粘液分泌促進作用、溶解低分子化作用、線毛運動促進作用の3つをあわせて示します。「三拍子そろっているのがブロムヘキシン」と覚えると、他の成分と取り違えません。 【痰が出る仕組みと、あわせた助言】 気道の粘液は、線毛運動によって喉のほうへ運ばれます。水分が不足すると痰が硬くなって出しにくくなるため、十分な水分補給をすすめることが、去痰成分と同じくらい効果的です。実務では、こうした助言を添えられるかどうかが差になります。

出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「主な医薬品とその作用」のほかの問題

  1. 令和3年度 第92問みずむし及び抗真菌作用を有する配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせ
  2. 令和4年度 第91問皮膚に用いるステロイド性抗炎症成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下か
  3. 令和5年度 第90問毛髪用薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい
  4. 令和6年度 第90問皮膚に用いる薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から
  5. 令和7年度 第89問外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組
  6. 令和2年度 第88問外皮用薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク