頭皮及び毛根に作用する成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…

主な医薬品とその作用 第89問

頭皮及び毛根に作用する成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア カルプロニウム塩化物は、末梢組織において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果が期待される。イ エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して用いられる。ウ ヒノキチオールは、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。エ カシュウは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。

正答 (4)
正答は (4)。誤っているのは(ア)だけです。 【(ア)が誤り ―― 「抗コリン作用」ではなく「コリン作用」】 カルプロニウム塩化物は、末梢組織においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張させて毛根への血行を促すことで、発毛効果を期待して用いられます。「抗コリン作用」ではなく、その逆です。 よく問われる理由 …… カルプロニウム塩化物は、アセチルコリンに類似した構造を持ちながら、コリンエステラーゼによる分解を受けにくく、作用が持続するという特徴があります。 この点もそのまま出題されます。
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副作用 …… コリン作用による局所または全身の発汗、  寒気、震え、吐きけが現れることがあります。  (汗腺を支配する神経の伝達物質がアセチルコリンであることを思い出せば、発汗の副作用が筋道で理解できます。) 【(イ)正しい ―― エストラジオール安息香酸エステル】 女性ホルモン成分であり、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して用いられます。 背景 …… 脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも  一因とされるため、女性ホルモンを補充することで抑制を図るという考え方です。 注意点 …… 女性ホルモン成分は頭皮から吸収されて  循環血液中に入ることが考えられるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要があります。 【(ウ)正しい ―― ヒノキチオール】 ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられます。 【(エ)正しい ―― カシュウ】 タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられます。なお、強壮作用を期待して、滋養強壮保健薬にも配合されることがあります。 【毛髪用薬の主な生薬】 カシュウ …… タデ科のツルドクダミの塊根。  余分な皮脂を取り除く。 チクセツニンジン …… ウコギ科のトチバニンジンの根茎。  血行促進、抗炎症。  円形脱毛症に用いられることがあります。 ヒノキチオール …… ヒノキ科のタイワンヒノキ等の精油成分。  抗菌、血行促進、抗炎症。 いわゆる「壮年性脱毛症」「円形脱毛症」といった 医薬品的な効能効果を標榜する製品は医薬品であり、単に頭皮の清浄や育毛を目的とするものは医薬部外品として扱われます。 「脱毛の防止」「育毛」は医薬部外品でも可能ですが、脱毛症の治療は医薬品の領域です。

出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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