歯痛及び歯周病に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第90問
歯痛及び歯周病に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕(むし歯)とそれに伴う歯髄炎によって起こる。イ 歯痛は基本的に歯科診療を受けることが優先され、歯痛薬による対処は最小限にとどめる必要がある。ウ 歯周病(歯肉炎・歯槽膿漏)については、状態が軽いうちは自己治療が可能とされるが、日頃の十分な歯磨き等によって歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることが重要である。エ 一般用医薬品の歯痛薬を適切に使用することで歯の齲蝕(むし歯)が修復される。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 誤
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 正
正答 (2)
正答は (2)。誤っているのは(エ)だけです。
【(ア)正しい ―― 歯痛の多くは齲蝕と歯髄炎による】
歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕(むし歯)とそれに伴う歯髄炎によって起こります。
齲蝕の進み方 …… 歯の表面のエナメル質が
口腔内の細菌が作り出す酸によって脱灰されることから始まり、象牙質、歯髄へと進みます。
歯髄には神経が通っているため、ここまで進むと強い痛みが生じます。
【(イ)正しい ―― 歯科診療が優先】
歯痛は基本的に歯科診療を受けることが優先され、歯痛薬による対処は最小限にとどめる必要があります。
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理由 …… 歯痛薬は、歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮めることを目的としており、齲蝕を修復するものではありません。
痛みが引いたことで受診が遅れれば、症状はさらに進行します。
【(ウ)正しい ―― 歯周病は軽いうちなら自己治療も】
歯周病(歯肉炎、歯槽膿漏)については、状態が軽いうちは自己治療が可能とされます。ただし、日頃の十分な歯磨き等によって歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることが重要です。
歯周病の進み方 …… 歯と歯肉の境目(歯肉溝)に
歯垢(プラーク)が溜まり、そこで細菌が繁殖して歯肉に炎症を起こしたものが歯肉炎です。
これが歯周組織全体に広がり、歯槽骨が溶かされていくと歯周炎(歯槽膿漏)になります。
歯肉炎の段階では、歯肉が赤く腫れ、歯磨きのときに出血しやすくなります。
歯槽膿漏薬 …… 外用薬(歯肉に塗布するもの)のほか、
内服薬(抗炎症成分、ビタミン成分等を含む)があり、外用薬と内服薬を併用すると効果的とされます。
【(エ)が誤り ―― 歯痛薬で齲蝕は治らない】
一般用医薬品の歯痛薬は、歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮めることを目的とするものであり、齲蝕が修復されることはありません。一度失われた歯質は自然には戻りませんから、歯科での治療が必要です。
販売時の助言 …… 「痛みが治まっても、必ず歯科を受診してください」と伝えることが、この論点の実務上の答えです。
【歯痛薬の主な成分】
局所麻酔成分 …… アミノ安息香酸エチル、
ジブカイン塩酸塩、テーカイン。
知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めます。
殺菌消毒成分 …… フェノール、歯科用フェノールカンフル、
オイゲノール、セチルピリジニウム塩化物。
齲蝕部分での細菌の繁殖を抑えます。
生薬成分 …… サンシシ(アカネ科のクチナシの果実)。
抗炎症作用を期待して用いられます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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