眠気を促す薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…

主な医薬品とその作用 第66問

眠気を促す薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではない。イ 生薬成分のみからなる鎮静薬は、作用が緩和なため、複数の鎮静薬を併用することが推奨される。ウ カノコソウは、アカネ科のカノコソウの茎を基原とする生薬で、神経の興奮緩和を期待して配合される。エ ブロモバレリル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることが知られており、この成分が配合された医薬品は、本来の目的から逸脱した使用(乱用)がなされることがある。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(ア)と(エ)です。 【(ア)正しい ―― 妊娠中の睡眠障害は適用対象外】 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではありません。 理由 ……  妊娠中の睡眠障害は、一時的な睡眠障害ではなく、生理的な変化によるものだからです。  抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いるものです。 その他、適用対象外となる場合  慢性的に不眠症状がある人
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 医療機関において不眠症の診断を受けている人  15歳未満の小児(神経過敏や興奮などの   逆の作用が現れやすいため) 【(イ)が誤り ―― 併用も連用も避ける】 生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきです。「推奨される」は正反対です。 理由 ……  作用が穏やかであっても、相互に作用を強め合うおそれがあります。  また、漫然と使い続けることで、本来受診すべき症状を見逃すおそれもあります。 目安 ……  症状の改善がみられない場合には、医療機関を受診することがすすめられます。 【(ウ)が誤り ―― カノコソウは「オミナエシ科」の「根茎及び根」】 カノコソウは、オミナエシ科のカノコソウの根茎及び根を基原とする生薬です。「アカネ科」でも「茎」でもありません。 別名 …… キッソウコン(吉草根)。 作用 …… 神経の興奮・緊張緩和。 アカネ科の生薬 ……  チョウトウコウ(アカネ科のカギカズラ、トウカギカズラ又はカンカアカギカズラの通例鉤刺を基原とする生薬)。  こちらも催眠鎮静薬に配合され、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられます。  設問は、この2つの基原を混ぜ合わせています。 催眠鎮静薬に配合される主な生薬  チョウトウコウ …… アカネ科のカギカズラ等の   通例鉤刺。  サンソウニン …… クロウメモドキ科の   サネブトナツメの種子。  カノコソウ …… オミナエシ科のカノコソウの   根茎及び根。  チャボトケイソウ(パッシフローラ) ……   トケイソウ科の開花期における茎及び葉。  ホップ …… アサ科のホップの果穂。 【(エ)正しい ―― ブロモバレリル尿素の依存性】 ブロモバレリル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることが知られており、この成分が配合された医薬品は、本来の目的から逸脱した使用(乱用)がなされることがあります。 指定 ……  濫用等のおそれのある医薬品として厚生労働大臣が指定しています。 妊婦 ……  胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきです。 急性中毒 ……  少量でも眠気を催しやすく、かつては大量摂取による自殺目的の乱用が問題となりました。  呼吸抑制、意識混濁を生じることがあります。 同じ仲間 ……  アリルイソプロピルアセチル尿素も依存性がある鎮静成分です。  (ただし、濫用等のおそれのある医薬品には指定されていません)

出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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