以下の記述にあてはまる殺虫剤の成分として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第98問
以下の記述にあてはまる殺虫剤の成分として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられている。
- (1)ジクロルボス
- (2)オルトジクロロベンゼン
- (3)フェニトロチオン
- (4)プロポクスル
- (5)ペルメトリン
正答 (5)
正答は (5)。ペルメトリンです。
【決め手になる言葉 ―― 「除虫菊」「速やかに自然分解」】
除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられているのは、ピレスロイド系殺虫成分です。その代表がペルメトリンです。
ピレスロイド系の主な成分 ……
ペルメトリン、フェノトリン、フタルスリン。
作用機序 …… 神経細胞に直接作用して
神経伝達を阻害します。
特徴 …… フェノトリンは、
殺虫成分で唯一人体に直接適用されるものとして、シラミの駆除を目的にシャンプーやてんか粉に配合されています。この点はよく問われます。
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【他の選択肢について】
(1)ジクロルボス …… 有機リン系殺虫成分です。
アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合して、その働きを阻害します。
高濃度または多量に曝露した場合、縮瞳、頭痛、めまい、吐きけ、呼吸困難、痙攣等の症状が現れるおそれがあります。
同じ仲間にフェニトロチオン、ダイアジノン、フェンチオン、トリクロルホン、クロルピリホスメチル、プロペタンホスがあります。
(2)オルトジクロロベンゼン ……
有機塩素系殺虫成分で、ウジ、ボウフラの防除に限って用いられています。
有機塩素系の多く(DDT等)は残留性や体内蓄積性の問題から
使われなくなり、現在使われているのはこの成分のみです。
(3)フェニトロチオン …… (1)と同じく有機リン系です。
(4)プロポクスル …… カーバメイト系殺虫成分です。
有機リン系と同じくアセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示しますが、結合は可逆的である点が異なります。
オキサジアゾール系のメトキサジアゾンも、同様の作用を示します。
【殺虫成分の分類のまとめ】
有機リン系 …… ジクロルボス、フェニトロチオン、
フェンチオン、トリクロルホン、ダイアジノン、プロペタンホス、クロルピリホスメチル。
アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合。
ピレスロイド系 …… ペルメトリン、フェノトリン、
フタルスリン。除虫菊由来、速やかに分解、フェノトリンのみ人体に直接適用可。
カーバメイト系 …… プロポクスル。
アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合。
オキサジアゾール系 …… メトキサジアゾン。
有機塩素系 …… オルトジクロロベンゼン、DDT。
残留性と毒性の問題で使用は限定的。
昆虫成長阻害成分 …… メトプレン、ピリプロキシフェン
(幼若ホルモンに類似した作用を示し、幼虫が蛹になるのを妨げる。
蛹を経ない不完全変態の昆虫(シラミ、トコジラミ)には効果がない)、ジフルベンズロン(脱皮時のクチクラ形成を阻害して幼虫の脱皮を妨げる)。
忌避成分 …… ディート
(生後6か月未満の乳児には使用を避け、6か月以上12歳未満は顔面には使用しないなど
年齢による使用制限があります)、イカリジン(年齢による使用制限がない忌避成分)。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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