消化器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
人体の働きと医薬品 第22問
消化器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 胃では、胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。イ 膵臓は、弱酸性である膵液を十二指腸へ分泌する。ウ ブドウ糖は主に大腸で吸収され、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。エ 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 正
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 誤
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(ア)と(エ)です。
【(ア)正しい ―― 胃粘液による自己防御】
胃では、胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されています。
胃液と粘液のせめぎ合い ……
胃液には塩酸(胃酸)とペプシノーゲン(胃酸によってペプシンになる)が含まれ、タンパク質を分解します。
自分自身もタンパク質でできている胃を守るのが、この粘液です。
このバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃潰瘍を生じます。
実務との結びつき ……
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非ステロイド性抗炎症成分は、プロスタグランジンの産生を抑えることで胃酸分泌を増加させ、胃壁の血流量を低下させるため、胃粘膜障害を起こしやすくなります。
【(イ)が誤り ―― 膵液は「弱アルカリ性」】
膵臓は、弱アルカリ性の膵液を十二指腸へ分泌します。「弱酸性」ではありません。
理由づけ …… 胃から送られてくる内容物は、胃酸によって強い酸性になっています。
これを中和するために、弱アルカリ性の膵液が必要なのです。
膵臓の働き
消化腺として ……
炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給を担っています。
トリプシノーゲン(腸液でトリプシンになる)、膵液アミラーゼ(デンプンを分解)、リパーゼ(脂質を分解)。
内分泌腺として ……
インスリン(血糖値を下げる)とグルカゴン(血糖値を上げる)を血液中に分泌します。
【(ウ)が誤り ―― ブドウ糖は「小腸」で吸収される】
ブドウ糖は、主に小腸で吸収されます。大腸ではありません。血液によって肝臓に運ばれ、グリコーゲンとして蓄えられる、という後半は正しい記述です。
大腸の働き …… 水分と電解質の吸収が中心です。
栄養分の吸収は、ほとんど小腸で終わっています。
大腸の内壁粘膜には絨毛がない点も、小腸との違いとして押さえてください。
【(エ)正しい ―― 小腸の構造】
小腸は、全長6メートルから7メートルの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれます。
十二指腸 …… 胃から続く25センチメートルから
30センチメートルのC字型の部分。
膵管と胆管の開口部があり、膵液と胆汁が流れ込みます。
空腸 …… 十二指腸に続く部分。
回腸 …… 小腸の終わりの部分。
空腸と回腸に明確な境目はなく、小腸のうち十二指腸を除いた部分の前半5分の2が空腸、後半5分の3が回腸とされます。
絨毛 …… 小腸の内壁には、
輪状のひだがあり、その表面は絨毛(柔突起)に覆われています。
これにより表面積が大きくなり、効率よく栄養分を吸収できます。
出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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