循環器系及び泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
人体の働きと医薬品 第39問
循環器系及び泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 腎障害では、尿量の減少、ほとんど尿が出ないという症状の他に、一時的に尿が増えるという症状が現れることがある。イ 泌尿器系の副作用である膀胱炎様症状として、尿の回数減少、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れることがある。ウ 不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。エ 医薬品の副作用として起こる不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 誤
- (2)ア: 正 イ: 正 ウ: 誤 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 正 エ: 正
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 誤
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(ア)(ウ)(エ)です。
【(ア)正しい ―― 腎障害の症状】
医薬品の使用による腎障害では、尿量の減少、ほとんど尿が出ない(乏尿、無尿)という症状のほか、一時的に尿が増えるという症状が現れることがあります。
その他の症状 ……
むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、吐きけ、嘔吐、発熱、尿の濁り、赤みがかる(血尿)など。
原因となりやすい成分 ……
非ステロイド性抗炎症成分
(プロスタグランジンの産生抑制により腎血流量が減少するため)、アミノグリコシド系の成分、マグネシウムを含む制酸成分や瀉下成分
解説の続きをみる続きを閉じる
(腎機能が低下していると高マグネシウム血症を生じるおそれ)。
【(イ)が誤り ―― 尿の回数は「増加」する】
膀胱炎様症状として現れるのは、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等です。「回数減少」ではありません。
膀胱炎の一般的なイメージ ……
「何度もトイレに行きたくなり、行っても少ししか出ず、しみるように痛い」。
日常の理解とも一致します。
関連して ―― 排尿困難、尿閉 ……
副交感神経系の働きを抑える作用(抗コリン作用)をもつ
成分が使用されると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状が現れます。
進行すると尿閉となり、さらに腎障害に至ることもあります。
前立腺肥大がない人でも現れることが知られています。
この「前立腺肥大がなくても起こる」という点は頻出です。
【(ウ)正しい ―― 不整脈の定義】
不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で、心臓の拍動リズムが乱れる病態です。
症状 …… めまい、立ちくらみ、
全身のだるさ(疲労感)、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落など。
一時的に心停止を起こし、突然死に至ることもあります。
対応 ……
原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受ける必要があります。
発見のために、日頃から自分の平常時の脈拍を知っておくことも有用とされています。
【(エ)正しい ―― 代謝機能の低下とリスク】
医薬品の副作用として起こる不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきです。
筋道 ……
代謝や排泄が遅れれば、有効成分の血中濃度が高くなり、心臓への作用も強く出ます。
高齢者や、心臓病の診断を受けた人では、特に注意が必要です。
注意が必要な成分の例
アドレナリン作動成分
(メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン等)。
キサンチン系成分(ジプロフィリン、カフェイン、テオフィリン等)。
いずれも心臓病の診断を受けた人への注意が添付文書に記載されています。
【その他の循環器系の副作用】
うっ血性心不全 ……
全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患です。
息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重増加、咳とピンク色の痰などが現れます。
心不全の既往がある人は、
薬剤による心不全を起こしやすいとされます。
出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「人体の働きと医薬品」のほかの問題
- 令和3年度 第39問皮膚炎に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
- 令和4年度 第38問循環器系や泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下か
- 令和5年度 第37問イレウス様症状に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わ
- 令和6年度 第36問医薬品の剤形及び使用方法に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- 令和7年度 第36問全身的に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- 令和元年度 第35問医薬品の剤形及びその一般的な特徴に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下か
スポンサーリンク

