感覚器系及び皮膚に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。…

人体の働きと医薬品 第40問

感覚器系及び皮膚に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が低下して、視覚障害を生じることがある。イ 薬疹は、あらゆる医薬品で起きる可能性があり、医薬品の使用後1~2日で起きることが多いが、長期使用後に現れることもある。ウ 接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じる。エ 光線過敏症の場合、原因となる貼付剤を剥がした後でも発症することがある。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(ウ)と(エ)です。 【(ア)が誤り ―― 眼圧は「上昇」する】 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して、視覚障害を生じることがあります。「低下」ではありません。 仕組み …… 眼房水は、常に産生され、常に排出されて入れ替わっています。 排出口(隅角)がふさがれば、中に溜まって圧が上がります。 風船に空気を入れ続けるのと同じ理屈です。 原因となる成分 ……  抗コリン作用をもつ成分  (スコポラミン、ロートエキス、ベラドンナ総アルカロイド、ピレンゼピン、抗ヒスタミン成分など)。
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 瞳孔が散大(散瞳)することで眼房水の出口が狭くなり、眼圧が上がります。 緑内障との関係 ……  眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐等の症状が現れることがあり、急性緑内障発作を起こして重篤な視覚障害(失明)に至るおそれがあります。  閉塞隅角緑内障の人では、特に厳重な注意が必要です。  「緑内障の診断を受けた人」への注意が添付文書に記載されるのは、このためです。 【(イ)が誤り ―― 薬疹は「1週間から2週間」で起きることが多い】 薬疹は、医薬品の使用後1週間から2週間で起きることが多く、長期使用後に現れることもあります。「1日から2日」ではありません。 時期の整理  ショック(アナフィラキシー) ……   発症後2時間以内に急変。  喘息 …… 使用後短時間(1時間以内)。  薬疹 …… 1週間から2週間。  間質性肺炎 …… 1週間から2週間程度。  皮膚粘膜眼症候群 …… 2週間以内が多い   (1か月以上経ってからのこともある)。 薬疹の特徴 ……  あらゆる医薬品で起きる可能性があり、発疹の型は、蕁麻疹、湿疹、紅斑、水疱など様々です。  発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合は、急速に皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症等の重篤な病態へ進行する  ことがあります。  それまで薬疹を経験したことがない人でも、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがあります。  自己判断で対症療法を行うことは避けるべきです。  (痒み止めを使うと症状が悪化したり、原因の見極めが難しくなったりします) 【(ウ)正しい ―― 接触皮膚炎の範囲】 接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じます。正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴です。 対応 …… 原因と思われる医薬品の使用を中止すれば、  通常は1週間程度で症状は治まります。  再びその医薬品に触れると再発するため、以後は避ける必要があります。 【(エ)正しい ―― 貼付剤を剥がした後の光線過敏症】 光線過敏症の場合、原因となる貼付剤を剥がした後でも発症することがあります。 対応 ……  原因と思われる医薬品の使用を中止し、患部は、貼付剤を剥がした後も、衣服やサポーター等で遮光して、速やかに医師の診療を受けます。  単に患部を洗い流すだけでは不十分です。 接触皮膚炎との違い ……  接触皮膚炎は触れた部分にのみ生じるのに対し、光線過敏症は医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合があります。  この範囲の違いが、繰り返し問われます。

出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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