口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びな…

主な医薬品とその作用 第72問

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると、殺菌作用が増強されるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用が望ましい。イ 噴射式の液剤は、口腔の奥まで届くように、息を吸いながら噴射することが望ましい。ウ 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。エ アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を示す。

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(ウ)と(エ)です。 【(ア)が誤り ―― ビタミンCで殺菌作用は「失われる」】 ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC(アスコルビン酸)等の成分と反応すると、脱色を生じて殺菌作用が失われます。「増強される」は正反対です。 実務での助言 ……  ヨウ素系のうがい薬を使う前後に、ビタミンCを含む飲食物(果実ジュース、レモン汁、お茶など)を摂取すると、効果が落ちることがあります。  したがって「直後の使用が望ましい」という結論も誤りです。  うがい薬の色が消える(脱色する)ことが目安になる、という点も特徴的です。
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ヨウ素系殺菌消毒成分のその他の注意  甲状腺疾患 ……   ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になるため、バセドウ病や橋本病の治療に悪影響(治療薬の効果減弱等)を生じるおそれ。  妊婦 ……   胎盤関門を通過して胎児に移行します。  授乳婦 …… 乳汁中にも移行します。  ショック(アナフィラキシー) ……   ポビドンヨードでまれに生じることがあります。  銀を含む歯科材料 …… 変色することがあります。 【(イ)が誤り ―― 息を「吐きながら」噴射する】 噴射式の液剤は、軽く息を吐きながら噴射することが望ましいとされます。 理由 ……  息を吸いながら噴射すると、薬液が気管支や肺に入ってしまうおそれがあるためです。  うがい薬や口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭部の局所に作用させるものであって、気道に入れるものではありません。 【(ウ)正しい ―― 使用後すぐの食事は避ける】 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすいとされます。 理由 ……  食事によって、口腔内に残った薬液が洗い流されてしまうためです。 その他の含嗽薬の使い方  用時水に希釈または溶解して用いるものが多く、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られません。  軽く息を吐きながら噴射する(噴射式の場合)。  口腔咽喉薬・含嗽薬は、口腔内や咽頭部の局所に作用させるものですが、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあります。 【(エ)正しい ―― アズレンスルホン酸ナトリウム】 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を示します。水溶性アズレンとも呼ばれます。 口腔咽喉薬・含嗽薬の主な成分  殺菌消毒成分 ……   セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物   (陽性界面活性成分。   結核菌やウイルスには効果がない)、クロルヘキシジングルコン酸塩   (口腔内に適用される場合に、まれにショックを生じる)、ポビドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素。  抗炎症成分 ……   グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸。  組織修復成分 ……   アズレンスルホン酸ナトリウム。  局所保護成分 ……   グリセリン(喉の粘膜を刺激から保護)。  抗ヒスタミン成分 ……   クロルフェニラミンマレイン酸塩   (咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる   喉の不快感等の症状を鎮める。   咳に対する効果を期待して配合されているものではありません)。  生薬成分 ……   ラタニア(収斂)、ミルラ(収斂、抗菌)、ハッカ、ウイキョウ、チョウジ、ユーカリ。

出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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