化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第63問

化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。解熱に関しては、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を( a )、発汗を促進する作用も寄与している。また、末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を( b )ため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあるが、これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が( c )、胃粘膜障害を起こしやすくなる。

正答 (3)
正答は (3)。(a)増し、(b)減少させる、(c)低下して、です。 プロスタグランジンの働きを打ち消すと何が起こるか、という視点で考えると、3つとも筋道が通ります。 【(a)は「増し」 ―― 解熱の仕組み】 解熱に関しては、中枢神経系でのプロスタグランジン産生抑制のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与しています。汗をかくには体内に水分が必要である、と考えると納得しやすくなります。 【(b)は「減少させる」 ―― 腎臓への影響】 末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させます。プロスタグランジンには腎臓の血管を広げて血流を保つ働きがあるため、それを抑えれば血流は減ります。そのため、腎機能に障害があるとその症状を悪化させる可能性があります。
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【(c)は「低下して」 ―― 胃への影響】 プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあります。これらが妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が低下して、胃粘膜障害を起こしやすくなります。 販売時の助言 …… 解熱鎮痛薬は空腹時を避けて服用することが基本です。 胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人は相談が必要です。 また、アルコールが解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響を与え、肝機能障害等の副作用を起こしやすくするおそれがあるため、飲酒は避けます。 考え方のまとめ …… プロスタグランジンは「痛みを強め、熱を上げ、炎症を起こす」一方で、「腎血流を保ち、胃粘膜を守る」という 体にとって必要な働きも担っています。 その産生を抑えれば、良いことと悪いことが同時に起こる、というのが解熱鎮痛薬の本質です。

出典:登録販売者試験 令和4年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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