医薬品の体内での働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第34問

医薬品の体内での働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 医薬品の有効成分の血中濃度と薬効は比例関係にあり、薬効が頭打ちになることはない。b 医薬品の有効成分の血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度と同じになるからである。c 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。d トランスポーターは細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の外側から内側へ極性物質、イオンを選択的に運ぶ。

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(c)(d)です。 【(a)が誤り ―― 薬効は頭打ちになる】 医薬品の有効成分の血中濃度がある濃度以上になると、薬効は頭打ちとなります。比例関係がどこまでも続くわけではありません。 そして …… 血中濃度がさらに増加すると薬効は頭打ちになる一方、有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなります。 治療域 …… 治療に有効な血中濃度域 (有効域、治療域)があり、最小有効濃度(閾値)を超え、中毒域に至らない範囲に血中濃度を維持することが求められます。
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【(b)が誤り ―― 「同じ」ではなく「上回る」】 血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していきます。これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るからです。 ピークの意味 …… ピークとは吸収・分布の速度と代謝・排泄の速度が釣り合った点です。 その後、代謝・排泄のほうが速くなるから 下がり始めます。 「同じになる」だけでは下がりません。 【(c)正しい ―― 一定以上の濃度が必要】 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要があります。 【(d)正しい ―― トランスポーター】 細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の外側から内側へ極性物質、イオンを選択的に運びます。 なぜ必要か …… 細胞膜は脂質でできているため、脂溶性の物質はそのまま通り抜けられますが、水に溶けやすい極性物質やイオンは通れません。 そこで運び役が要る、ということです。 受容体との違い …… 受容体 …… 細胞の情報伝達を担う。        有効成分が結合すると細胞内に情報が伝わる 酵素 …… 化学反応を進める トランスポーター …… 物質を運ぶ

出典:登録販売者試験 令和6年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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