貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第79問

貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として、ビタミンCが配合されていることがある。b 月経血損失のある女性や鉄要求量の増加する妊婦は、鉄欠乏状態を生じやすいため、貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することが適当である。c マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。d 貧血用薬(鉄製剤)服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が良くなる。

正答 (2)
正答は (2)。(a)だけが正しい記述です。 【(a)正しい ―― ビタミンC】 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合されます。 貧血用薬のビタミン …… ビタミンB6 …… ヘモグロビン産生に必要 ビタミンB12、葉酸 …… 正常な赤血球の形成に働く ビタミンC …… 消化管内で        鉄が吸収されやすい状態に保つ 【(b)が誤り ―― 予防的な使用は適当でない】 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当ではありません。
解説の続きをみる続きを閉じる
なぜか …… 貧血の原因は鉄分の不足だけとは限りません。 ビタミンB12が不足して生じる巨赤芽球性貧血や、出血性の貧血もあります。 鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみです。 だから …… 鉄分の摂取不足を生じる以前から 予防的に使用しても効果はなく、鉄分の過剰摂取による 消化器系の副作用を招くことになります。 月経血損失のある女性や妊婦が鉄欠乏状態を生じやすいのはそのとおりですが、それは予防的に薬を飲む理由にはなりません。 【(c)が誤り ―― マンガンではなくコバルト】 赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で硫酸コバルトが配合されている場合があります。 マンガンとは …… 糖質・脂質・タンパク質の代謝をする酵素の構成物質で、エネルギー合成を促進する目的で硫酸マンガンが配合されている場合があります。 金属成分をまとめる …… 鉄 …… ヘモグロビンの産生に必要 銅 …… ヘモグロビンの産生過程で     鉄の利用を高める。硫酸銅 コバルト …… ビタミンB12の構成成分。      硫酸コバルト マンガン …… 糖質・脂質・タンパク質の代謝。      硫酸マンガン 【(d)が誤り ―― 吸収は悪くなる】 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあります。 「良くなる」ではありません。 そのほかの注意 …… 服用すると便が黒くなることがありますが、使用の中止を要する 異常ではありません。 ただし、服用前から便が黒い場合には消化管内で出血している 可能性があるため、受診を勧めます。

出典:登録販売者試験 令和7年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は神奈川県の見解ではありません。内容について、神奈川県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「主な医薬品とその作用」のほかの問題

  1. 令和4年度 第99問衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  2. 令和5年度 第85問内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しい
  3. 令和6年度 第71問口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合
  4. 令和6年度 第97問漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  5. 令和3年度 第83問婦人薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  6. 令和4年度 第69問鎮咳去痰薬に用いられる痰の切れを良くする成分(去痰成分)に関する次の記述のうち、正しいも

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク