医薬品の不適正な使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第9問

医薬品の不適正な使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 一般用医薬品であっても習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがある。b 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても乱用された場合には薬物依存を生じることがあるが、そこから離脱することは容易である。c 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあるので、注意が必要である。d 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な者には慎重に対処する必要がある。

正答 (3)
正答は (3)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 正 です。 【(a)正しい ―― 一般用医薬品にも依存性成分がある】 一般用医薬品であっても、習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがあります。記述のとおりです。 代表的なものを挙げておきます。第3章で学ぶ成分と重なりますので、あわせて確認してください。 コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩 …… 麻薬性鎮咳成分 ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素 …… 鎮静成分 エフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン …… アドレナリン作動成分
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カフェイン …… 依存を生じることがある これらのうち、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6成分は、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品の有効成分とされています。 ※令和8年4月一部改訂の手引きでは「指定濫用防止医薬品」に改められ、指定成分はジフェンヒドラミン、デキストロメトルファンを加えた8つ(いずれも外用剤を除く)になっています。 【(b)が誤り ―― 離脱は容易ではない】 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがあります。ここまでは正しい内容です。 誤っているのは後半で、一度薬物依存が形成されると、そこから離脱することは容易ではありません。「容易である」は誤りです。 依存の怖さは、抜け出すことの難しさにあります。だからこそ、そもそも依存を生じさせないための販売時の配慮が求められるわけです。 【(c)正しい ―― 青少年への注意】 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがありますので、注意が必要です。記述のとおりです。 そのため、小中学生のうちからの啓発が重要とされており、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動などの啓発活動が行われています。 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)によるものばかりでなく、一般用医薬品によっても生じ得るという点も、あわせて押さえてください。 【(d)正しい ―― 不審な購入への対処】 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な者には慎重に対処する必要があります。記述のとおりです。 具体的な対応としては、次のようなことが考えられます。 購入しようとする理由を尋ねる 販売数量を1人1包装単位とする 購入者の氏名・年齢を確認する(若年者の場合) 事情によっては、販売を差し控える 濫用等のおそれのある医薬品については、これらの確認が法令上の義務とされていますので、第4章の内容ともつながります。 なお、「購入者がその医薬品を使用するとは限らない」という点も重要です。誰が使うのかを確認する姿勢が、不適正な使用を防ぐ第一歩になります。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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