一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第17問
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 医薬品の適正な使用のため必要な情報は、基本的に添付文書や製品表示に記載されているが、それらの記載は一般的・網羅的な内容となっているため、個々の購入者や使用者にとって、どの記載内容が当てはまり、どの注意書きに特に留意すべきなのか等について適切に理解することは必ずしも容易でない。b 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まるものである。c 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者側とのコミュニケーションが成立しがたい場合であっても、医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。d 医薬品の販売に従事する専門家においては、購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう、働きかけていくことが重要である。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。a〜d はすべて正しい記述です。
販売時のコミュニケーションに関する設問は、購入者の立場に立った、丁寧で現実的な姿勢を述べている選択肢が正しくなります。断定的だったり、専門家の都合だけを述べていたりするものが誤りです。
【(a)正しい ―― 書いてあっても伝わるとは限らない】
医薬品の適正な使用のため必要な情報は、基本的に添付文書や製品表示に記載されていますが、それらの記載は一般的・網羅的な内容となっています。
そのため、個々の購入者や使用者にとって、どの記載内容が自分に当てはまり、どの注意書きに特に留意すべきなのかを適切に理解することは、必ずしも容易ではありません。記述のとおりです。
解説の続きをみる続きを閉じる
だからこそ、専門家がその人に必要な事項に焦点を絞って説明する必要があります。全部を読み上げるのではなく、選び取って伝える、という考え方です。
【(b)正しい ―― 伝わったかどうかを確かめる】
専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まります。記述のとおりです。
言い換えれば、「説明したから終わり」ではない、ということです。相手が理解し、実際にそのとおり使ってくれて初めて、情報提供に意味が生まれます。
【(c)正しい ―― 成立しがたい場合でもあきらめない】
購入者側とのコミュニケーションが成立しがたい場合であっても、医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきです。記述のとおりです。
急いでいる、話したがらない、こちらの質問に答えてくれないといった場面は実際にあります。そうした場合でも、あきらめずにできる範囲で情報を得て、できる範囲の情報提供を行うという姿勢が求められています。
たとえば、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合には、いきなり質問を重ねるのではなく、会話しやすい雰囲気づくりに努め、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出すことが望まれます。
【(d)正しい ―― 購入者の責任感に働きかける】
専門家においては、購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう、働きかけていくことが重要です。記述のとおりです。
セルフメディケーションの考え方(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること)と重なる内容です。
【確認すべき基本的なポイント】
販売時に確認しておくべき事項を、あらためて挙げておきます。
何のためにその医薬品を購入しようとしているのか(購入者等のニーズ、購入の動機)
その医薬品を使用するのは情報提供を受けている当人か、又はその家族等か
その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか
その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか
その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか
その医薬品を使用する人が相互作用や飲み合わせで問題を生じるおそれのある他の医薬品や食品を摂取していないか
その医薬品がすぐに使用される状況にあるか(その医薬品によって対処しようとする症状等が現にあるか)
症状等がある場合、その症状等はいつ頃から現れ、その原因や患部等の特定はなされているか
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「医薬品に共通する特性と基本的な知識」のほかの問題
- 令和5年度 第17問サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第3問いわゆる「健康食品」と呼ばれる健康増進や維持の助けになることが期待される食品に関する記述
- 令和7年度 第9問医薬品と食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第15問適切な医薬品選択と受診勧奨に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第1問医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第7問医薬品の不適正な使用と副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
スポンサーリンク

