C VORからD VORまでのGSに、最も近いのはどれか。…
空中航法 第19問
C VORからD VORまでのGSに、最も近いのはどれか。
- (1)294kt
- (2)304kt
- (3)312kt
- (4)317kt
正答 (3)
正答は (3)。約312ktです。
【使うデータ】
第15問で見たとおり、C VORで重量が約84,240lbとなって「BELOW 85」の欄に入るので、ここで20,000ftへSTEP UPします。C→D区間の条件は航法ログより、
TEMP …… STD
風 …… 310°/40kt
TC …… 223°
距離 …… 114nm
STANDARDの巡航表、20,000ft、BELOW 85:
TAS 317kt / F/F 3,720lb/h
【風の成分を分ける】
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風向310°、針路223°。その差は
310° − 223° = 87°
ほぼ直角です。
正面成分 = 40 × cos87° ≒ 2kt(向かい風)
横風成分 = 40 × sin87° ≒ 40kt
【GS】
WCA = sin⁻¹(40 ÷ 317) ≒ 7.2°
GS = 317 × cos7.2° − 2
= 314.5 − 2 ≒ 312kt
最も近い選択肢は312ktです。
【STEP UPを考えないと】
18,000ftのまま(BELOW 85、TAS309kt)で計算すると、GSは約304ktとなり、(2)を選んでしまいます。巡航高度とSTEP UPを正しく決めることが前提です。
【風が真横のときの特徴】
風速は40ktもあるのに、GSはTASから約5ktしか落ちていません。
正面成分 …… 2kt(速度を直接奪う)
横風成分 …… 40kt(向きを変える)
横風の分は偏流修正角として機首を風上へ振って打ち消し、そこで生じる損失(約2.5kt)だけが速度に効きます。
正面成分 → GSに直接効く
横風成分 → WCAに効き、その余弦の分だけGSを削る
この二段構えを押さえるのが航法計算の基本です。
【選択肢の切り分け】
(4)317kt …… 風をまったく考えなかった場合(TASそのもの)
(2)304kt …… STEP UPせず18,000ftのまま計算した場合
【重量の欄を間違えないこと】
20,000ftのSTANDARD表では、
BELOW 95 …… 空欄
BELOW 85 …… 3,720/317
BELOW 75 …… 3,610/312
となっています。C VORに達する時点で重量が85,000lbを下回っているかどうかで、20,000ftへ上がれるかが決まります。
飛行計画問題は前の設問の答えを次で使うので、途中の重量を必ず書き留めておいてください。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問19(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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