国際民間航空条約の各条文(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の中から選べ。…

航空法規等 第2問

国際民間航空条約の各条文(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の中から選べ。(a)各締約国の当局は、不当に遅滞することなく、他の締約国の航空機を着陸又は出発の際に検査し、及びこの条約で定める証明書その他の書類を検閲する権利を有する。(b)各締約国は、その領域の上空にある航空機において写真機を使用することを禁止し、又は制限することができる。(c)各締約国は、自国の領域の上空の飛行に関しては、自国民に対して他の締約国が与えた技能証明書及び免状を認めることを拒否する権利を留保する。(d)国際航空に従事するすべての航空機の操縦者その他の運航乗組員は、その航空機が登録を受けた国が発給し、または有効と認めた技能証明書及び免状を所持しなければならない。

正答 (4)
正答は (4)。四つとも正しい記述です。 【(a)航空機の検査(第16条)】 各締約国の当局は、不当に遅滞することなく、他の締約国の航空機を着陸又は出発の際に検査し、条約で定める証明書その他の書類を検閲する権利を有します。 検査する権利は認めつつ、「不当に遅滞することなく」という条件を置いている点が要点です。主権に基づく検査権と、国際航空の円滑さとの折り合いをつけた規定です。 【(b)写真機(第36条)】 各締約国は、その領域の上空にある航空機において写真機を使用することを禁止し、又は制限することができます。
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安全保障上の配慮に基づく規定です。 【(c)技能証明を認めない権利(第32条(b))】 各締約国は、自国の領域の上空の飛行に関しては、自国民に対して他の締約国が与えた技能証明書及び免状を認めることを拒否する権利を留保しています。 自国民が外国の免許で自国の空を飛ぶことまでは認めなくてよい、という趣旨です。 【(d)技能証明の所持(第32条(a))】 国際航空に従事するすべての航空機の操縦者その他の運航乗組員は、その航空機が登録を受けた国が発給し、又は有効と認めた技能証明書及び免状を所持しなければなりません。 【(c)と(d)は一対】 同じ第32条の(a)と(b)です。並べると関係がはっきりします。 (a) 原則   乗組員は登録国の免許を持つ。他国はこれを認める。 (b) 例外   ただし自国領域上空を自国民が飛ぶ場合は、他国の免許を認めなくてもよい。 免許の基準は国ごとに異なるため、原則として登録国の免許を相互に認め合う。しかし自国民が自国の空を飛ぶのであれば、自国の基準を求めても国際航空の妨げにはならない  ―― そういう整理です。 【条文問題の読み方】 この種の設問では、次のような語が差し替えられて誤りにされることがあります。 「登録を受けた国」 → 「国籍を有する国」 「自国民」    → 「すべての者」 「不当に遅滞することなく」の削除 主語は誰か、どの国かを必ず確認してください。

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空法規等 問2(国土交通省 公表)出典元ページ

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