航空法及び航空法施行規則に従った、航空機の灯火の運用についての記述で、(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(…
航空法規等 第4問
航空法及び航空法施行規則に従った、航空機の灯火の運用についての記述で、(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の中から選べ。(a)夜間飛行で、航行中に衝突防止灯、右舷灯、左舷灯及び尾灯を点灯していたが雲中で幻惑防止のため衝突防止灯のみ消灯した。(b)夜間の駐機場において照明があるためエンジン停止後に衝突防止灯、右舷灯、左舷灯及び尾灯を消灯した。(c)夜間において空港内を地上滑走するとき、LOGO灯を装備する航空機はこれを点灯しなければならない。(d)夜間においては空港運用時間内であれば、駐機中の航空機であっても例外なく右舷灯、左舷灯及び尾灯は点灯させておかなければならない。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(b)の2つです。
【(a)正しい ―― 衝突防止灯は一時的に消灯できる】
衝突防止灯は強い閃光を放つため、雲中や霧の中では光が反射して操縦士を幻惑し、かえって危険になります。
そのため、幻惑を避けるためやむを得ない場合には、衝突防止灯を一時的に消灯することが認められています。
右舷灯・左舷灯・尾灯は機体の向きを他機に知らせる灯火なので、これらは消せません。消してよいのは衝突防止灯だけです。
【(b)正しい ―― 照明のある駐機場では消灯できる】
夜間に航空機を停留させる場合は灯火を点けるのが原則ですが、その場所が照明されているときは、機体の位置が見て取れるため、灯火の義務は及びません。
解説の続きをみる続きを閉じる
エンジンを停止した駐機中の機体に灯火を点け続ける必要はありません。
【(c)が誤り ―― LOGO灯に点灯義務はない】
LOGO灯(尾翼を照らす灯火)は、機体の識別や見栄えのために装備されるもので、法令上の点灯義務はありません。
地上滑走時に点灯が求められるのは、あくまで航行灯(右舷灯・左舷灯・尾灯)と衝突防止灯です。
【(d)が誤り ―― 「例外なく」ではない】
(b)で見たとおり、照明のある場所に停留している場合には灯火の義務がありません。したがって「例外なく点灯させておかなければならない」という記述は成り立ちません。
【航空機の灯火の整理】
右舷灯 …… 緑 (右翼端)
左舷灯 …… 赤 (左翼端)
尾灯 …… 白 (機尾)
衝突防止灯 …… 赤の閃光
右舷が緑・左舷が赤なのは船舶と同じ決まりです。相手の機体を見たとき、緑が見えれば相手の右側面を見ていることになり、相手がどちらへ進んでいるかがわかります。
【「例外なく」「すべて」に注意】
法令の運用規定には、ほぼ必ず「ただし〜の場合はこの限りでない」という但し書きが付きます。全称表現を見たら、まず例外を探してください。この設問では(d)がそれにあたります。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空法規等 問4(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
「航空法規等」のほかの問題
- 令和元年7月期 第4問航空英語能力証明について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の
- 令和2年3月期 第13問航空法施行規則第179条(航空交通管制圏等における速度の制限)の下線部(1)~(4)で誤
- 令和3年3月期 第2問国際民間航空機関が採択する国際標準並びに勧告される方式及び手続きで誤りはどれか。
- 令和3年7月期 第12問機長の義務又は権限等に関する記述で誤りはどれか。
- 令和4年7月期 第1問国際民間航空条約第1条~第3条の条文(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1
- 令和5年7月期 第10問航空運送事業の用に供する航空機の運航に従事する操縦者に係る最近の飛行経験で正しいものはど
スポンサーリンク

