日本付近の対流圏界面の高さについて正しいものはどれか。…
航空気象 第14問
日本付近の対流圏界面の高さについて正しいものはどれか。
- (1)一般に夏季は冬季に比べて低い。
- (2)一般に南方ほど低い。
- (3)一般に寒冷低気圧の上部で低い。
- (4)常に高度は一定である。
正答 (3)
正答は (3)。寒冷低気圧の上部では圏界面が低くなります。
【対流圏界面の高さを決めるもの】
対流圏界面の高さは、下の空気の暖かさでほぼ決まります。
暖かい → 対流が盛ん → 対流圏が厚い → 圏界面が高い
冷たい → 対流が弱い → 対流圏が薄い → 圏界面が低い
【(3)が正しい理由】
寒冷低気圧は、上空に冷たい空気の塊が居座っている低気圧です。
その中心部では空気が冷たく縮んでいるため、圏界面が大きく垂れ下がります。周囲より低くなるわけです。
【(1)が誤り ―― 夏は高い】
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夏季 …… 地表が暖かく対流が盛ん → 圏界面は高い
冬季 …… 地表が冷たい → 圏界面は低い
設問は逆にしています。
【(2)が誤り ―― 南ほど高い】
赤道付近 …… 約17km
中緯度 …… 約11km
極付近 …… 約8km
暖かい低緯度ほど高く、寒い高緯度ほど低くなります。「南方ほど低い」は逆です。
【(4)が誤り ―― 一定ではない】
ここまで見たとおり、圏界面の高さは季節・緯度・気圧配置で大きく変わります。一定ではありません。
また、中緯度では圏界面が不連続に段違いになっており、その切れ目にジェット気流が流れています。
【運航上の意味】
圏界面の少し下 …… ジェット気流、晴天乱気流
圏界面より上 …… 安定で揺れにくい
巡航高度を決めるとき、圏界面の高さは重要な手がかりになります。圏界面が垂れ下がっている寒冷低気圧の上空では、普段なら安定している高度でも揺れることがあります。
【覚え方】
暖かいところほど高い
夏・低緯度・暖気の上で高く、冬・高緯度・寒気の上で低い。この一つの原理で(1)〜(3)すべて判断できます。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問14(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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