タックアンダの原因について誤りはどれか。…

航空工学 第10問

タックアンダの原因について誤りはどれか。

正答 (4)
正答は (4)。「風圧中心係数が小さくなるため」は原因ではありません。 【タックアンダとは】 高速飛行中に機首が自然に下がっていく現象です。降下すればさらに速度が増し、いっそう機首が下がるという悪循環に陥るため、遷音速機では重大な問題になります。 【三つの原因】 (1)衝撃波の発生により主翼上面の気流が乱れるマッハ数が臨界を超えると主翼上面に衝撃波が立ち、その後方で気流が剥離します。 (2)水平尾翼への吹き下ろし角が小さくなる主翼からの吹き下ろしが弱まると、水平尾翼に生じていた下向きの力が減ります。尾部を押し下げる力が減れば、機首は下がります。
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(3)風圧中心が後退する衝撃波の発生で主翼上面の風圧分布が変わり、風圧中心が後ろへ移ります。空力中心まわりに前縁下げのモーメントが生じ、機首が下がります。 【(4)が原因にならない理由】 「風圧中心係数」は、前縁から風圧中心までの距離を翼弦長で割った比です。風圧中心が後退すれば、この係数は大きくなります。 (3)で「風圧中心が後退する」と述べているのですから、 係数が小さくなるという(4)は、それと矛盾します。 【三つは同じ現象の三つの顔】 衝撃波が立つ(1) → 風圧分布が変わり風圧中心が後退する(3)           → 吹き下ろしが変わり尾翼の力が減る(2) いずれも「機首下げ」に向かって働きます。(4)だけが向きの合わない記述になっている、と見抜くのが近道です。

出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問10(国土交通省 公表)出典元ページ

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