航空機乗組員用酸素吸入装置(酸素マスク)の装備基準(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から…

航空工学 第12問

航空機乗組員用酸素吸入装置(酸素マスク)の装備基準(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)鼻及び口を覆い、かつ、使用状態で顔面上に保持する装置を備えなければならない。(b)マスクは通信装置が使用できるものでなければならない。(c)飛行高度7,600m(25,000ft)以下での運用について証明を得ようとする飛行機にあっては、各乗組員が迅速に酸素を利用できるように、酸素供給の接続口及び酸素吸入装置を各乗組員の手に届く範囲内に配置しなければならない。(d)飛行高度7,600m(25,000ft)を超えての飛行について証明を得ようとする航空機にあっては、適切に保護、密閉してある格納場所から顔に装着でき、片手で3秒以内に、眼鏡をくもらせたり非常操作を遅らせることなしに要求に応じて直ちに酸素を供給すること。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(b)(c)の3つです。 【(d)が誤り ―― 3秒ではなく5秒】 飛行高度7,600m(25,000ft)を超えて飛行する航空機の酸素マスクは、 片手で5秒以内に、眼鏡をくもらせたり非常操作を遅らせたりすることなく装着でき、要求に応じて直ちに酸素を供給できること と定められています。記述(d)は「3秒以内」としており、数値が違います。 【なぜ5秒なのか】 高度25,000ftでの有効意識時間は3~5分ですが、急減圧が起きるとこれが大幅に短くなります。とはいえ、片手で3秒というのは現実的な操作時間としては短すぎます。
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片手で …… もう一方の手で操縦を続けられるように 5秒以内で …… 意識がはっきりしているうちに確実に装着できるように 「片手で」という条件のほうが、実は安全上より重要です。 【正しい三つ】 (a)鼻及び口を覆い、使用状態で顔面上に保持する装置を    備えること。 (b)マスクは通信装置が使用できるものであること。    装着したまま管制と交信し、乗員どうしで意思疎通できなければなりません。 (c)25,000ft以下で運用する飛行機では、酸素供給の接続口と    吸入装置を各乗組員の手に届く範囲に配置すること。 【高度で要求が変わる】 25,000ft以下 …… 手の届く範囲に置いてあればよい 25,000ft超  …… 片手で5秒以内に装着できること 高く飛ぶほど急減圧の危険が大きくなるため、要求が厳しくなる、という構造です。

出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問12(国土交通省 公表)出典元ページ

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