フラッタに関する説明で正しいものはどれか。…
航空工学 第15問
フラッタに関する説明で正しいものはどれか。
- (1)高速飛行中に操縦桿を操作して機体を傾けようとしたとき、操縦士が思ったほど機体が傾かなかったり、極端な場合は逆の方へ傾く現象である。
- (2)翼構造が原因で発生し、空気からエネルギを与えられて次第に激しくなってくる自励振動である。
- (3)気流の剥離に基づくもので、乱れた気流が舵面や水平尾翼に当たって振動を引き起こす。
- (4)空気力による弾性変形によって生ずる現象である。
正答 (2)
正答は (2)。フラッタは空気からエネルギを与えられる自励振動です。
【フラッタとは】
翼や舵面が、空気力・弾性力・慣性力の相互作用によって振動し、その振動が空気からエネルギを受け取って次第に激しくなる現象です。
いったん始まると振幅が加速度的に増大し、数秒で構造を破壊することがあります。速度を落とす以外に止める方法がありません。
【自励振動という点が要】
外から揺さぶられ続けて揺れるのではなく、自分の振動が空気からエネルギを引き出すため、わずかなきっかけで発散します。これがフラッタの怖さです。
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【防止策】
マス・バランス …… 舵面の重心を前方へ移し、慣性と空気力の
位相をずらす
剛性の確保 …… とくにねじり剛性を高める
VNE/VMOの設定 …… フラッタ速度に余裕をもって制限を定める
【ほかの選択肢が指す現象】
(1)エルロン・リバーサル高速で補助翼を操作したとき、翼がねじれて期待と逆に傾いてしまう現象です。
(3)バフェット気流の剥離によって生じた乱れが舵面や水平尾翼に当たり、振動を起こす現象です。剥離という外からの乱れが原因である点が、自励振動であるフラッタと決定的に違います。
(4)ダイバージェンスなど空気力による弾性変形が、さらに空気力を増やして戻らなくなる静的な現象です。振動を伴いません。
【三つの見分け方】
フラッタ …… 振動し、どんどん激しくなる(動的・発散)
バフェット …… 振動するが、剥離が原因(外からの乱れ)
ダイバージェンス …… 振動しない、ねじれが戻らなくなる
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問15(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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