エンジンの火災検知器に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空工学 第14問
エンジンの火災検知器に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)サーマル・スイッチ型は熱電対を利用しているので電源がなくても作動する。(b)抵抗式ループ型は部分的な温度上昇でも検知可能である。(c)圧力型は温度によるガス膨張を利用しているので部分的な温度上昇は検知できない。(d)操縦室で警報試験ができない機体もある。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(b)だけです。
【(b)が正しい ―― 抵抗式ループ型】
抵抗式ループ型(連続ループ型)は、細い管の中にセラミックなどの感熱材を詰め、その電気抵抗の変化で温度を検知します。
ループのどこか一部が加熱されればそこの抵抗が下がるので、部分的な温度上昇でも検知できます。エンジン周囲を一周するように配線でき、局所的な火災にも反応する点が利点です。
【(a)が誤り ―― サーマル・スイッチ型に電源は要る】
サーマル・スイッチ型は、バイメタルなどの熱膨張差を利用した接点を並列に並べたものです。熱で接点が閉じ、回路に電流が流れて警報灯を点けます。
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つまり電源が必要です。「熱電対を利用しているので電源がなくても作動する」というのは、熱電対型の説明を持ち込んだ誤りです。熱電対型は自ら起電力を生みますが、サーマル・スイッチ型は別物です。
【(c)が誤り ―― 圧力型も局部を検知できる】
圧力型(ニューマチック型)は、感知エレメント内のガスが熱で膨張する圧力でスイッチを動かします。
エレメントには、全体の平均温度に反応する部分と、局部的な高温に反応する部分の両方が組み込まれており、部分的な温度上昇も検知できます。「検知できない」という記述は誤りです。
【(d)が誤り ―― 試験機能は必須】
火災検知系統は、操縦室から警報試験ができることが求められます。いざというときに働かない検知器では意味がないため、飛行前に健全性を確認できる仕組みが必ず備わっています。
【型式ごとの違い】
サーマル・スイッチ型 …… バイメタル接点、電源が要る
熱電対型 …… 自ら起電力を生む、急な温度上昇に反応
抵抗式ループ型 …… 抵抗変化、局部も検知
圧力型 …… ガス膨張、平均と局部の両方を検知
「電源が要るかどうか」で区別されるのは熱電対型だけです。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問14(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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