エックス線を鋼板に照射したときの散乱線に関する次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1…

エックス線の管理に関する知識 第8問

エックス線を鋼板に照射したときの散乱線に関する次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。「前方散乱線の空気カーマ率は、散乱角が大きくなるに従って[ A ]し、また、鋼板の板厚が増すに従って[ B ]する。後方散乱線の空気カーマ率は、エックス線装置の影になるような位置を除き、散乱角が大きくなるに従って[ C ]する。」

正答 (5)
正答は (5)。A=減少、B=減少、C=増加 です。 【文の内容】 前方散乱線の空気カーマ率は、散乱角が大きくなるに従って減少し、また、鋼板の板厚が増すに従って減少する。 後方散乱線の空気カーマ率は、散乱角が大きくなるに従って増加する。 【散乱線の角度分布】 0°(前方)   最も大きい  ↓ 散乱角が大きくなると減少(A) 90°付近    最も小さい  ↓ 散乱角が大きくなると増加(C) 180°(後方) 再び大きくなる → U字を描くような分布 真横がいちばん少なく、前と後ろが多いという形です。
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【AとCが逆向きなわけ】 同じ「散乱角が大きくなる」でも、どちら側の話かで違う 前方側(0~90°)では、角度が大きくなるほど90°に近づくので減ります。後方側(90~180°)では、角度が大きくなるほど180°に近づくので増えます。 U字の左半分と右半分を、別々に述べているのです。 【B 板厚が増すと前方散乱が減るわけ】 前方散乱線は、透過してくる線束に近い 板が厚くなれば、透過する線そのものが減ります。前方へ散乱される線も、それに伴って減ります。 後方散乱は、これとは違うふるまいをします。表面近くで生じるものなので、厚さがある程度以上になると飽和し、それ以上は増えも減りもしません。 【「エックス線装置の影になるような位置を除き」】 問題文の断り書き 真後ろ(180°付近)は、エックス線装置そのものが邪魔になって測れません。だから、その位置を除いて考えます。 【防護上の意味】 操作する人は、真横に立つのが最も安全 前方は利用線束そのものがあり、後方も散乱線が強い。実際の作業では、90°付近の位置に退避します。 【原子番号との関係】 原子番号が小さい物質ほど、後方散乱が大きい 光電効果による吸収が少なく、吸収せずに散らすためです。

出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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