エックス線を利用する装置とその原理との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。…
エックス線の管理に関する知識 第9問
エックス線を利用する装置とその原理との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)エックス線マイクロアナライザー …… 散乱
- (2)エックス線単結晶方位測定装置 …… 回折
- (3)蛍光エックス線分析装置 …… 分光
- (4)エックス線応力測定装置 …… 回折
- (5)エックス線CT装置 …… 透過
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
エックス線マイクロアナライザーの原理は、散乱ではなく分光です。細く絞った電子線を試料に当て、発生する特性エックス線を分光して元素を調べます。
【原理による分類】
分光 蛍光エックス線分析装置
エックス線マイクロアナライザー
回折 エックス線回折装置
エックス線単結晶方位測定装置
エックス線応力測定装置
透過 エックス線透過試験装置、エックス線CT装置
透過型厚さ計
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散乱 散乱型厚さ計
【分光とは】
波長(エネルギー)ごとに分けて測る
元素はそれぞれ固有の波長の特性エックス線を出します。波長を分けて測れば、どの元素がどれだけあるかが分かります。
【なぜ「散乱」ではないのか】
マイクロアナライザーが測るのは、試料から新たに出てくる
特性エックス線
散乱は、入ってきた放射線が向きを変えて出てくる現象です。マイクロアナライザーでは、当てるのは電子線で、出てくるのはエックス線。まったく別のものですから、散乱ではありません。
【ほかの選択肢】
(2) エックス線単結晶方位測定装置 → 回折 正しい
(3) 蛍光エックス線分析装置 → 分光 正しい
(4) エックス線応力測定装置 → 回折 正しい
(5) エックス線CT装置 → 透過 正しい
【(3)との読み比べ】
(3) 蛍光エックス線分析装置 → 分光
蛍光エックス線分析とマイクロアナライザーは、どちらも特性エックス線を測って元素を知る装置です。違うのは当てるものだけで、測り方は同じ分光です。
蛍光エックス線分析 → エックス線を当てる
マイクロアナライザー → 電子線を当てる
【回折を使う装置】
結晶に当てると、決まった方向に強く反射する(回折)
回折装置 結晶構造を調べる
単結晶方位測定装置 結晶の向きを調べる
応力測定装置 面間隔の変化から残留応力を調べる
【散乱型厚さ計】
後方散乱線の強度が厚さに応じて変化することを利用
片側からしか近づけない場合に使えます。
出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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