次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。…
エックス線の生体に与える影響に関する知識 第32問
次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。A 皮脂腺B 小腸粘膜C 甲状腺
- (1)A, B,C
- (2)A,C, B
- (3)B, A, C
- (4)B, C,A
- (5)C,A, B
正答 (3)
正答は (3)。B(小腸粘膜)→ A(皮脂腺)→ C(甲状腺)の順です。
【感受性の高い順】
B 小腸粘膜 腺窩細胞が盛んに分裂 → 最も高い
A 皮脂腺 皮膚の付属器。入れ替わりがある
C 甲状腺 入れ替わりは遅い → 最も低い
【ベルゴニー・トリボンドーの法則で考える】
分裂の盛んな細胞ほど感受性が高い
小腸粘膜 数日で入れ替わる → 非常に高い
皮脂腺 分泌を担う細胞が入れ替わる → 高い
甲状腺 入れ替わりは遅い → 中程度
【組織の感受性の順(高い順)】
解説の続きをみる続きを閉じる
リンパ組織、骨髄、生殖腺、小腸粘膜
↓
皮膚(基底層)、毛のう、皮脂腺、汗腺、水晶体
↓
肺、肝臓、腎臓、甲状腺
↓
筋肉、神経、骨(いちばん低い)
盛んに入れ替わる組織ほど弱いという順です。
【小腸粘膜が非常に高いわけ】
絨毛の細胞は、数日ですべて入れ替わる
それだけ腺窩細胞が激しく分裂しているということです。だから10~20Gyの被ばくで消化管の障害が起こり、5~20日で死亡することがあります。
【甲状腺の位置づけ】
組織加重係数は0.04
急性障害の起こりやすさでは中程度ですが、放射性ヨウ素が集まりやすいという別の問題があります。急性障害の起こりやすさと、がんの起こりやすさは別の尺度です。
【皮膚の付属器】
皮脂腺、汗腺、毛のう
いずれも皮膚の中にあり、細胞の入れ替わりがあります。脱毛が起こるのは毛のうが傷むためです。
【並べ替えの手順】
① いちばん高いものを探す → 小腸粘膜
② 残りのうち、分裂の盛んなほうを上に → 皮脂腺
選択肢は、小腸粘膜が最初に来るものを探せば絞れます。
出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「エックス線の生体に与える影響に関する知識」のほかの問題
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第33問放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第31問放射線感受性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第39問エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれ
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第37問生物効果比(RBE)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第35問放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第33問次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)
スポンサーリンク

