組織加重係数に関する次のAからDの記述のうち、正しいものの組合せは(1)〜(5)のうちどれか。…

エックス線の生体に与える影響に関する知識 第38問

組織加重係数に関する次のAからDの記述のうち、正しいものの組合せは(1)〜(5)のうちどれか。A 組織加重係数は、各組織・臓器の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。B 組織加重係数が最も大きい組織・臓器は、生殖腺である。C 組織加重係数は、どの組織・臓器においても1より小さい。D 被ばくした組織・臓器の平均吸収線量に組織加重係数を乗ずることにより、等価線量を得ることができる。

正答 (2)
正答は (2)。AとCが正しい記述です。 【正しい二つ】 A 組織加重係数は、各組織・臓器の確率的影響に   対する相対的な放射線感受性を表す C どの組織・臓器でも1より小さい 【誤っている二つ】 B 最も大きいのは赤色骨髄、結腸、肺、胃、乳房   (いずれも0.12)。生殖腺は0.08で、最大ではない D 平均吸収線量に掛けて等価線量を得るのは   放射線加重係数。組織加重係数を掛けて得られるのは実効線量のほう 【二つの係数の役割】 放射線加重係数 放射線の種類による効きの違い
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   吸収線量 × 放射線加重係数 = 等価線量    エックス線・ガンマ線・ベータ線は1、アルファ線は20 組織加重係数  臓器ごとのがんのなりやすさの違い    等価線量 × 組織加重係数 を全身で足す                 = 実効線量 吸収線量 → 等価線量 → 実効線量、という二段で、放射線の種類と臓器の違いが順に織り込まれます。Dは、この二段を一つ飛ばしています。 【Cが成り立つわけ】 すべての組織・臓器の組織加重係数を足すと1になる 全身を足して1なので、一つひとつは必ず1より小さくなります。 【主な組織加重係数】 0.12 赤色骨髄、結腸、肺、胃、乳房、残りの組織 0.08 生殖腺 0.04 膀胱、食道、肝臓、甲状腺 0.01 骨表面、脳、唾液腺、皮膚 生殖腺は、かつては最も大きい係数を与えられていました。遺伝的影響の見積もりが改められたことで0.08に下がっています。古い知識のまま「生殖腺が最大」と答えさせるのが、Bの狙いです。

出典:エックス線作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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