放射線による遺伝的影響等に関する次のAからDの記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。…
エックス線の生体に与える影響に関する知識 第40問
放射線による遺伝的影響等に関する次のAからDの記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。A 生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。B 染色体異常には、逆位、転座などがある。C 生殖腺が被ばくしたときに生じるおそれのある障害には、遺伝的影響のほか、身体的影響に分類されるものがある。D 放射線照射により、突然変異率を自然における値の2倍にする線量を倍加線量といい、ヒトでは約0.05Gyである。
- (1)A, B
- (2)A, B, C
- (3)A, C
- (4)B, C,D
- (5)B, D
正答 (2)
正答は (2)。A,B,C が正しい記述です。
【正しいもの】
A 生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常が
ある
B 染色体異常には、逆位、転座などがある
C 生殖腺が被ばくしたときに生じるおそれのある障害には、
遺伝的影響のほか、身体的影響に分類されるものがある
【誤っているもの】
D 倍加線量は、ヒトでは約1Gyと推定されている
→ 「約0.05Gy」は誤り
【倍加線量】
放射線照射により、突然変異率を自然における値の2倍にする線量
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値が小さい → 少ない線量で2倍になる → 起こりやすい
値が大きい → たくさん当てないと2倍にならない
→ 起こりにくい
ヒトでは約1Gyとされます。0.05Gyでは、日常の医療被ばく程度で突然変異が倍増することになってしまい、事実と合いません。
【Cが正しいわけ】
生殖腺には、生殖細胞とそのほかの組織がある
生殖細胞が傷つく → 遺伝的影響(子孫に現れる)
生殖腺そのものが傷つく → 不妊(本人に現れる)
不妊は身体的影響です。生殖腺の被ばくといえば遺伝的影響ばかりが思い浮かびますが、本人に現れる影響もあるのです。
【二つの突然変異】
遺伝子突然変異 DNAの塩基配列が変わる
染色体異常 染色体の構造や数が変わる
【染色体異常の種類】
欠失 染色体の一部が失われる
逆位 一部が切れて、向きが逆になってつながる
転座 一部が別の染色体につながる
重複 一部が二重になる
いずれも、切れた染色体がつなぎ直されるときに生じます。
【身体的影響と遺伝的影響】
身体的影響 被ばくした本人に現れる
遺伝的影響 子孫に現れる
胎内被ばくによる発育遅延や奇形は、胎児自身が被ばくしたのですから身体的影響です。名前に引きずられないようにします。
【遺伝的影響が起こる条件】
生殖腺が被ばくすること
手だけを被ばくしても、子に影響は伝わりません。
出典:エックス線作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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