組織加重係数に関する次のAからDの記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。…
エックス線の生体に与える影響に関する知識 第36問
組織加重係数に関する次のAからDの記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。A 組織加重係数は、各組織・臓器の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。B 組織加重係数が最も大きい組織・臓器は、脳である。C 組織加重係数は、どの組織・臓器においても1より小さい。D 被ばくした組織・臓器の平均吸収線量に組織加重係数を乗ずることにより、等価線量を得ることができる。
- (1)A,B
- (2)A,C
- (3)B,C
- (4)B,D
- (5)C,D
正答 (2)
正答は (2)。A,C が正しい記述です。
【正しいもの】
A 組織加重係数は、各組織・臓器の確率的影響に対する相対的な
放射線感受性を表す係数である
C 組織加重係数は、どの組織・臓器においても1より小さい
【誤っているもの】
B 組織加重係数が最も大きいのは、赤色骨髄、結腸、肺、胃、
乳房(0.12) → 「脳」は0.01で最も小さい部類
D 被ばくした組織・臓器の等価線量に組織加重係数を乗じて
足し合わせると実効線量 → 「平均吸収線量」「等価
線量」は誤り
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【Cが正しいわけ】
全ての組織加重係数を足すと1になる
体全体を1として分け合っているのですから、一つ一つは必ず1より小さいことになります。
【主な値】
0.12 赤色骨髄、結腸、肺、胃、乳房
0.08 生殖腺
0.04 膀胱、食道、肝臓、甲状腺
0.01 骨表面、脳、唾液腺、皮膚
脳は0.01で、いちばん小さい部類です。
【脳が小さいわけ】
組織加重係数は、がんの起こりやすさの重み
脳は神経細胞がほとんど分裂しないため、がんになりにくい。放射線でよく傷むのは骨髄や腸のような、盛んに分裂する組織です。
【Dが誤りなわけ】
二段構えの関係を取り違えている
吸収線量 × 放射線加重係数 = 等価線量
等価線量 × 組織加重係数 の合計 = 実効線量
平均吸収線量に掛けるのは放射線加重係数です。組織加重係数を掛けるのは等価線量で、得られるのは実効線量。記述は、掛ける相手も、得られるものも違っています。
【Aが正しいわけ】
確定的影響は、しきい値を超えなければ起こらない
線量を足し合わせて全身の危険度を出す、という考え方になじみません。確率的影響はしきい値がなく、線量に比例して確率が増えるとされるので、足し合わせることに意味があります。
【エックス線の放射線加重係数】
1
だから、エックス線では吸収線量と等価線量が同じ数値になります。
出典:エックス線作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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