あるエネルギーのエックス線に対する鉛の質量減弱係数が0.4cm²/gであるとき、このエックス線に対する鉛の1/10価層に…

エックス線の管理に関する知識 第6問

あるエネルギーのエックス線に対する鉛の質量減弱係数が0.4cm²/gであるとき、このエックス線に対する鉛の1/10価層に最も近い厚さは次のうちどれか。ただし、鉛の密度は11.4g/cm³とし、logₑ2=0.69、logₑ5=1.61とする。

正答 (3)
正答は (3)。約5mm です。 【線減弱係数を求める】 線減弱係数 = 質量減弱係数 × 密度 μ = 0.4 × 11.4 = 4.56cm⁻¹ 【1/10価層を求める】 1/10価層 H = 10の自然対数 ÷ μ 10の自然対数 = 2の自然対数 + 5の自然対数        = 0.69 + 1.61 = 2.30 H = 2.30 ÷ 4.56 = 0.504cm = 約5mm 【解く順序】 ① 質量減弱係数に密度を掛けて、線減弱係数にする ② ln10 を求める(2と5を足す)
解説の続きをみる続きを閉じる
③ ln10 を線減弱係数で割る 【二つの減弱係数】 線減弱係数  単位はcm⁻¹。厚さ(cm)に対する減り方 質量減弱係数 単位はcm²/g。質量(g/cm²)に対する減り方 質量減弱係数 × 密度 = 線減弱係数 質量減弱係数は密度によらないので、同じ物質なら気体でも固体でも同じ値になります。そのぶん、厚さを考えるには密度を掛け戻す必要があります。 【ln10を作る】 問題文で与えられるのは2と5の自然対数だけ 2 × 5 = 10 なので、 10の自然対数 = 0.69 + 1.61 = 2.30 掛け算が足し算になるのが対数の性質です。 【半価層との関係】 半価層 h = 0.69 ÷ μ = 0.69 ÷ 4.56 = 0.151cm H = 約3.32 × h = 3.32 × 0.151 = 0.50cm 半分にするより10分の1にするほうが厚くなります。 【見当をつける】 μ が約4.6ということは、1cmで約100分の1になる 2.30 ÷ 4.56 ですから、0.5cm見当。選択肢では5mmです。

出典:エックス線作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「エックス線の管理に関する知識」のほかの問題

  1. 2023年上半期(2023年10月公表) 第6問エックス線を利用する装置とその原理との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
  2. 2023年下半期(2024年4月公表) 第4問次のAからDのエックス線と物質との相互作用について、その作用によって入射エックス線が消滅
  3. 2024年上半期(2024年10月公表) 第2問特性エックス線に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  4. 2024年上半期(2024年10月公表) 第10問下図のように、エックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から
  5. 2024年下半期(2025年4月公表) 第8問ろ過板に関する次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1
  6. 2025年上半期(2025年10月公表) 第6問エックス線を利用した各種試験装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク