下図のように、エックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から3mの距離のP点における写真撮影…

エックス線の管理に関する知識 第10問

下図のように、エックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から3mの距離のP点における写真撮影中の1cm線量当量率は0.2mSv/hである。エックス線管の焦点とP点を結ぶ直線上で、焦点からP点の方向に15mの距離にあるQ点を管理区域の境界の外側になるようにすることができる1週間当たりの撮影可能な写真の枚数として、最大のものは(1)〜(5)のうちどれか。ただし、露出時間は1枚の撮影について120秒間であり、3か月は13週とする。

エックス線作業主任者 2024年上半期(2024年10月公表) 第10問の写真
正答 (2)
正答は (2)。375枚/週 です。 【Q点の線量当量率を出す】 線量率 ∝ 1 ÷ 距離² P点(焦点から3m) 0.2mSv/h Q点(焦点から15m) 距離が5倍 → 線量率は25分の1 0.2 ÷ 25 = 0.008mSv/h = 8µSv/h 鋼板はP点より手前にあり、P点の0.2mSv/hはその鋼板を通った後の値です。Q点も同じ直線上なので、距離の逆二乗だけで求められます。 【管理区域の境界の値を週に直す】 管理区域は3か月間につき1.3mSvを超えるおそれのある区域
解説の続きをみる続きを閉じる
3か月 = 13週 1.3 ÷ 13 = 0.1mSv/週 = 100µSv/週 【週に照射できる時間】 100 ÷ 8 = 12.5時間/週 【枚数に直す】 12.5時間 = 45,000秒 45,000 ÷ 120 = 375枚/週 【解く順序】 ① 逆二乗則でQ点の線量当量率を出す ② 1.3mSv/3か月を週あたりに直す ③ ②÷①で週の照射時間を出す ④ 1枚の露出時間で割って枚数にする 【境界ちょうどでよいわけ】 管理区域は1.3mSvを「超えるおそれのある」区域 375枚なら、Q点の3か月の線量はちょうど1.3mSvで、超えません。だからQ点は管理区域の外側になり、これが最大の枚数です。 【ほかの選択肢】 (1) 290枚 → 3か月で約1.0mSv。境界の外だが、最大ではない (3) 430枚 → 3か月で約1.49mSv。1.3mSvを超える (4) 530枚 → 3か月で約1.84mSv。1.3mSvを超える (5) 675枚 → 3か月で約2.34mSv。1.3mSvを超える 【単位をそろえる】 露出時間は秒、線量当量率は毎時 12.5時間を秒に直すか、120秒を2分=1/30時間に直してから割ります。途中で混ぜると、60倍や3,600倍ずれます。

出典:エックス線作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「エックス線の管理に関する知識」のほかの問題

  1. 2023年上半期(2023年10月公表) 第10問下図のようにエックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から2
  2. 2023年下半期(2024年4月公表) 第8問エックス線を鋼板に照射したときの散乱線に関する次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句
  3. 2024年下半期(2025年4月公表) 第6問エックス線と物質との相互作用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  4. 2025年上半期(2025年10月公表) 第4問エックス線と物質との相互作用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  5. 2025年下半期(2026年4月公表) 第2問工業用エックス線装置のエックス線管及びエックス線の発生に関する次の記述のうち、正しいもの
  6. 2025年下半期(2026年4月公表) 第10問あるエックス線装置のエックス線管の焦点から1m離れた点での1cm線量当量率は120mSv

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク