以下の図と文章は、化学吸着における単分子層形成を表すラングミュアの吸着等温式(式1 )の誘導についてのものである。文章中…
薬学理論問題(物理) 第100問
以下の図と文章は、化学吸着における単分子層形成を表すラングミュアの吸着等温式(式1 )の誘導についてのものである。文章中の ア 及び イ にあてはまる式の正しい組合せはどれか。1つ選べ。Γ = Γ∞ × KC/(1 + KC) ・・・式1吸着質の濃度をC、吸着媒の吸着サイトの全数をΓ∞、吸着質が占有している吸着サイトの数をΓ とする。上図では、Γ∞= 10、Γ = 5 の場合を示す。吸着媒に対する吸着質の吸着過程の速度定数をk₁、脱着過程の速度定数をk₋₁ とし、吸着平衡が成立していれば、吸着速度と脱着速度は等しいから、 ア の関係が成り立つ。 ア を変形すると、式1 が得られる。ただし、K = イ であり、この値は吸着質と吸着媒の親和性を表し、大きいほど親和性が高い。
正答 (5)
正答は (5)。吸着速度は濃度と空いたサイトの数に比例し k₁C(Γ∞ - Γ)、脱着速度は占有サイトの数に比例し k₋₁Γ で、K = k₁/k₋₁ です。
吸着平衡では吸着速度と脱着速度が等しいので、次のように変形できます。
k₁C(Γ∞ - Γ) = k₋₁Γ
両辺を k₋₁ で割り、K = k₁/k₋₁ とおくと KC(Γ∞ - Γ) = Γ
Γ(1 + KC) = Γ∞KC
Γ = Γ∞ × KC/(1 + KC) …式1
K は吸着の速度定数と脱着の速度定数の比なので、吸着しやすいほど大きく、親和性が高いことを表します。
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【ほかの選択肢】
(1)・(2) k₁C = k₋₁Γ では、空いたサイトの数(Γ∞ - Γ)が入っておらず、飽和を表せない 誤り
(3)・(4) 空いたサイトの数を脱着の側に掛けている。脱着は占有されたサイトの数 Γ に比例する 誤り
(6) ア は正しいが、K を k₋₁/k₁ とすると、式1に合わず、親和性が高いほど小さくなってしまう 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問100(厚生労働省 公表)出典元ページ
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