図は、ある化合物の¹H︲NMR スペクトル(400 MHz、CDCl₃、基準物質はテトラメチルシラン)を表したものである…

薬学理論問題(化学) 第107問

図は、ある化合物の¹H︲NMR スペクトル(400 MHz、CDCl₃、基準物質はテトラメチルシラン)を表したものである。この化合物の構造式として正しいのはどれか。1つ選べ。なお、拡大図A、B、Cの拡大率はそれぞれ異なる。また、ウのシグナルは重水を添加することにより消失する。

薬剤師 2021年(令和3年) 第107問の表(1/2)薬剤師 2021年(令和3年) 第107問の表(2/2)薬剤師 2021年(令和3年) 第107問の選択肢の図
正答 (1)
正答は (1)。イソプロピル基2つ(ア・イ)、重水で消える OH(ウ)、オルト結合の 2H と 1H(オ・エ)から、2,6-ジイソプロピルフェノールです。 ア δ 約1.25、12H、二重線:イソプロピル基の CH₃ が4つ イ δ 約3.15、2H、七重線:イソプロピル基の CH が2つ(隣の CH₃ 6個の H と結合) ウ δ 約4.8、1H、一重線:OH(重水の添加で D と交換して消える) エ δ 約6.9、1H、三重線:OH のパラ位の H(両隣の H と結合) オ δ 約7.05、2H、二重線:OH のメタ位の H 2つ
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拡大図 C のエ・オの分裂の幅は約 0.02 ppm(400 MHz で約8 Hz)で、隣り合う H どうしのオルト結合です。これは麻酔薬のプロポフォールの構造です。 【ほかの選択肢】 (2) 3,5-ジイソプロピルフェノールでは、ベンゼン環の H どうしがメタの関係で、大きなオルト結合の二重線・三重線にならない 誤り (3)・(4) カルボキシ基の H は δ 10〜13 付近に出る。(4) はイソプロピル基が等価でなく、ベンゼン環の H も3種類になる 誤り (5) 重水で消える OH の H がなく、O-CH の H は δ 4.5 付近に出る。ベンゼン環の H も4つになる 誤り

出典:第106回 薬剤師国家試験 問107(厚生労働省 公表)出典元ページ

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