下図はアコニチンの構造を示している。これを主要成分として含有する生薬Aに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。…
薬学理論問題(化学) 第109問
下図はアコニチンの構造を示している。これを主要成分として含有する生薬Aに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)アコニチンの骨格は、酢酸︲マロン酸経路により生合成される。
- (2)アコニチンの窒素原子は、アミノ酸由来ではない。
- (3)高圧蒸気処理などの修治によってアコニチンのエステルが加水分解されて、毒性が低減する。
- (4)生薬Aはナス科植物の根を基原とする。
- (5)生薬Aを含む処方は、体力が充実している患者に適応される。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。アコニチンはジテルペンアルカロイドで、窒素はアミノ酸に由来しません。修治(高圧蒸気処理など)でエステルが加水分解されると毒性が下がります。
アコニチンを含む生薬Aはブシ(附子)で、キンポウゲ科のハナトリカブトなどの塊根を基原とします。アコニチンは C8 位のアセチル基と C14 位のベンゾイル基の2つのエステルを持つ強い毒性の成分です。加熱などでアセチル基が外れたベンゾイルアコニンなどになると、毒性は大きく下がります。
【ほかの選択肢】
(1) 骨格はジテルペンで、テルペノイドの経路(イソプレン単位)から生合成される。酢酸-マロン酸経路ではない 誤り
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(4) 基原はキンポウゲ科の植物。ナス科ではない 誤り
(5) ブシは体を温める生薬で、冷えのある体力の低下した患者に用いる。体力が充実した患者には向かない 誤り
【ポイント】
ブシは「毒をもつ生薬」なので、修治したもの(加工ブシ)を使います。
出典:第110回 薬剤師国家試験 問109(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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