バイオ医薬品の微粒子製剤の水への分散性を、ゼータ電位と平均粒子径から評価した。下図の異なるpH における結果に関する記述…

薬学理論問題(薬剤) 第182問

バイオ医薬品の微粒子製剤の水への分散性を、ゼータ電位と平均粒子径から評価した。下図の異なるpH における結果に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、一次粒子の粒子径はpH により変化せず、温度は一定とする。また、粒度分布は一峰性で十分小さく、粒子の凝集は可逆的とする。

薬剤師 2024年(令和6年) 第182問の図
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。pH 2 ではゼータ電位が正なので粒子は正に帯電し、ゼータ電位が0に近い pH 5 付近で粒子径が最大となり、最も凝集しやすくなります。 ゼータ電位(実線)は pH 2 で約+35 mV、pH 5 付近で0、pH 8 以上で約-30 mV です。平均粒子径(破線)は pH 5 付近で約500 nm と大きく、ほかの pH では約50 nm です。粒子の電荷が無くなると反発が弱まり、粒子どうしが集まります。 【ほかの選択肢】 (3) pH 6 付近のゼータ電位は約-20 mV で、電気的に中性ではない。中性になるのは pH 5 付近 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) pH 8 以上ではゼータ電位の絶対値が大きく、粒子径も小さいので、よく分散している 誤り (5) 塩を加えると電気二重層が薄くなってゼータ電位の絶対値が下がり、凝集(凝析)しやすくなる 誤り

出典:第109回 薬剤師国家試験 問182(厚生労働省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「薬学理論問題(薬剤)」のほかの問題

  1. 2023年(令和5年) 第168問薬物の消化管吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
  2. 2023年(令和5年) 第180問日本薬局方における注射剤に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
  3. 2025年(令和7年) 第178問図中の直線は、3 種の薬物A、B、Cがそれぞれ溶解補助剤Xと可溶性複合体AX、BX、CX
  4. 2026年(令和8年) 第176問体内からの薬物の消失がミカエリス・メンテン式に従うとき、経口投与後の定常状態における平均
  5. 2021年(令和3年) 第173問体内動態が線形性を示す薬物Aは、肝代謝と腎排泄によって体内から消失し、正常時における腎ク
  6. 2022年(令和4年) 第169問線形薬物動態を示す薬物A10 mg を静脈内投与あるいは経口投与した後の血中濃度時間曲線

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク