次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,誤っているものを2個選びなさい。…
刑法・刑事訴訟法 刑法・刑事訴訟法 第7問
次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,誤っているものを2個選びなさい。
- (1)甲は,火災保険金をだまし取る目的で,同居する家族が不在の間に,自宅に放火して焼失させ,その後,火災原因を偽って火災保険金の支払を受けた。この場合,甲には,現住建造物等放火罪及び詐欺罪が成立し,これらは併合罪となる。
- (2)甲は,強盗目的で,乙方に侵入した上,乙及び丙をそれぞれ殴打して緊縛し,その際,両名に怪我を負わせ,乙が管理していた現金100万円を強取した。この場合,甲には,住居侵入罪及び1個の強盗致傷罪が成立し,これらは牽連犯となる。
- (3)甲は,乙を教唆して丙占有の自動車を盗むことを決意させ,乙にこれを実行させた後,乙から頼まれて,同自動車を預かり保管した。この場合,甲には,窃盗教唆罪及び盗品等保管罪が成立し,これらは牽連犯となる。
- (4)甲は,乙を殺害して金品を強取しようと考え,甲の自宅内で乙を殺害して現金を強取した後,引き続き,その死体を自宅の床下に埋めて遺棄した。この場合,甲には,強盗殺人罪及び死体遺棄罪が成立し,これらは併合罪となる。
- (5)甲は,乙名義で預金口座を開設する目的で,同人に成り済まし,同人名義で口座開設申込書を作成し,これを銀行の係員に提出して,乙名義の預金通帳の交付を受けた。この場合,甲には,有印私文書偽造罪,同行使罪及び詐欺罪が成立し,これらは牽連犯となる。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3) です。
この設問は「適切でないもの」を選ぶ形式です。つまり 「甲は,強盗目的で,乙方に侵入した上,乙及び丙をそれぞれ殴打して緊縛し,その際,両名に怪我を負わせ,乙が管理していた現金100万円を強取した。この場合,甲には,住居侵入罪及び1個の強盗致傷罪が成立し,これらは牽連犯となる。」と「甲は,乙を教唆して丙占有の自動車を盗むことを決意させ,乙にこれを実行させた後,乙から頼まれて,同自動車を預かり保管した。この場合,甲には,窃盗教唆罪及び盗品等保管罪が成立し,これらは牽連犯となる。」の2つに誤りが含まれており、残りの選択肢は適切な記述として扱われています。
出典:2020年(令和2年) 司法試験予備試験 短答式試験 刑法・刑事訴訟法 第7問(法務省 公表)出典元ページ
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
「刑法・刑事訴訟法」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 刑法・刑事訴訟法 第20問 ウ公判手続に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものには1を、誤っているものには2
- 2024年(令和6年) 刑法・刑事訴訟法 第13問 エ次の【事例】に関する後記アからオまでの各【記述】を判例の立場に従って検討し、正しい場合に
- 2021年(令和3年) 刑法・刑事訴訟法 第2問強盗の罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,正しいものはど
- 2021年(令和3年) 刑法・刑事訴訟法 第19問 エ司法警察員から検察官への事件送致及び検察官の訴追裁量権に関する次のアからオまでの各記述の
- 2022年(令和4年) 刑法・刑事訴訟法 第13問 エ次の【事例】に関する後記アからオまでの各【記述】を判例の立場に従って検討し、正しい場合に
- 2023年(令和5年) 刑法・刑事訴訟法 第2問次の【判旨】に関する後記1から5までの各【記述】のうち、誤っているものを2個選びなさい。
スポンサーリンク

