重油燃焼ボイラーの低温腐食などに関し、次のうち適切でないものはどれか。…
燃料及び燃焼に関する知識 第30問
重油燃焼ボイラーの低温腐食などに関し、次のうち適切でないものはどれか。
- (1)C重油の燃焼ガスの露点は、一般に200℃前後である。
- (2)低空気比燃焼は、SO₂からSO₃への転換を抑制して燃焼ガスの露点を下げるので、低温腐食の抑制に効果がある。
- (3)エコノマイザの低温腐食防止対策として、給水加熱器の使用などにより給水温度を高める方法がある。
- (4)空気予熱器の低温腐食防止対策として、空気予熱器で予熱された空気の一部を空気予熱器に再循環させる方法がある。
- (5)空気予熱器の低温腐食防止対策として、空気予熱器の伝熱板の材料に、比較的耐食性の良いセラミックスやエナメル被覆鋼を使用する方法がある。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でありません。
C重油の燃焼ガスの露点は、200℃前後ではなく150℃前後(おおむね130〜150℃)です。
露点とは、排ガス中の硫酸が結露し始める温度です。この温度を下回る伝熱面があると、そこに硫酸がつき、低温腐食が起こります。低温伝熱面の温度を露点以上に保つ、というのが対策の基本になります。
200℃前後というのは高すぎる値で、それだと排ガスの熱をほとんど回収できないことになってしまいます。
【低温腐食の防ぎ方】
低空気比燃焼 SO₂からSO₃への転換を抑制して燃焼ガスの露点を下げる
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エコノマイザ 給水加熱器の使用などにより給水温度を高める
空気予熱器 予熱された空気の一部を空気予熱器に再循環させる
材料で守る 伝熱板に、比較的耐食性の良いセラミックスやエナメル被覆鋼を使う
【低空気比が二重に効くわけ】
SO₃が減れば露点が下がり、露点が下がれば結露しにくくなる
酸素が余っているほど、SO₂はSO₃へ変わります。空気を絞れば、その変換そのものが減ります。
【三つの向きの対策】
硫酸をつくらせない 低空気比
結露させない 表面温度を上げる
結露しても侵されない 耐食材料
出典:一級ボイラー技士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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