界磁に永久磁石を用いた小形直流電動機がある。この電動機の電機子に12 V の電圧を加えたところ,無負荷の状態で3 000…

機械 第2問

界磁に永久磁石を用いた小形直流電動機がある。この電動機の電機子に12 V の電圧を加えたところ,無負荷の状態で3 000 min⁻¹ で回転した。この電圧を維持したまま負荷を与えて,2 A の電機子電流を流したところ,損失が3 W 発生した。この時の回転数[min⁻¹]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし,ブラシの接触による電圧降下及び電機子反作用は無視できるものとし,損失は電機子巻線の銅損しか存在しないものとする。

正答 (2)
正答は (2)。 【手順1 無負荷時の逆起電力を押さえる】 無負荷では電機子電流がほとんど流れないので、電機子抵抗による電圧降下はゼロとみなせます。したがって、このときの逆起電力は端子電圧に等しく  E0 = 12 [V]  N0 = 3000 [毎分] 【手順2 電機子抵抗を求める】 負荷をかけたとき、電機子電流は2A、そのときの損失が3W です。損失は電機子巻線の銅損だけなので  銅損 = Ra × (Ia の2乗)  3 = Ra × 2 の2乗  3 = Ra × 4
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 Ra = 0.75 [Ω] 【手順3 負荷時の逆起電力を求める】  E = V - Ra × Ia    = 12 - 0.75 × 2    = 12 - 1.5    = 10.5 [V] 【手順4 回転数を求める】 逆起電力は、磁束と回転速度の積に比例します。  E = K × φ × N 界磁は永久磁石なので磁束φ は一定です。また電機子反作用も無視してよいとされています。したがって逆起電力は回転速度に比例し  N = N0 × E ÷ E0    = 3000 × 10.5 ÷ 12    = 3000 × 0.875    = 2625 [毎分] 最も近いのは 2625 ですから、(2) が正答です。 【検算】 回転数2625 のときの逆起電力は  12 × 2625 ÷ 3000 = 10.5 [V] 端子電圧との差は 12 - 10.5 = 1.5V で、これを電機子電流2A で割ると Ra = 0.75Ω となり、銅損は 0.75 × 4 = 3W。題意と一致します。 【間違えやすい点】 損失3W を電圧降下そのものと取り違えないでください。3W は電力であって、電圧ではありません。まず抵抗を求め、そこから電圧降下を計算する、という順序が必要です。また、負荷をかけると回転数が下がるので、答えは3000 より小さくなるはずだ、という見当も持っておくと安心です。

出典:令和5年度下期第三種電気主任技術者 機械科目 問2(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ

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