⑤に示す可とう導体を使用した施設に関する記述として,不適切なものは。…
一般問題 第34問
⑤に示す可とう導体を使用した施設に関する記述として,不適切なものは。
- イ可とう導体を使用する主目的は,低圧母線に銅帯を使用したとき,過大な外力によりブッシングやがいし等の損傷を防止しようとするものである。
- ロ可とう導体には,地震による外力等によって,母線が短絡等を起こさないよう,十分な余裕と絶縁セパレータを施設する等の対策が重要である。
- ハ可とう導体は,低圧電路の短絡等によって,母線に異常な過電流が流れたとき,限流作用によって,母線や変圧器の損傷を防止できる。
- ニ可とう導体は,防振装置との組合せ設置により,変圧器の振動による騒音を軽減することができる。ただし,地震による機器等の損傷を防止するためには,耐震ストッパの施設と併せて考慮する必要がある。
正答 ハ
正答は (3)。
【結論】
図の⑤は、変圧器の二次側の端子と低圧の母線(銅帯)をつなぐ可とう導体です。可とう導体は、曲がりやすい導体で、振動や地震の揺れを吸収するためのものです。電流を制限する働き(限流作用)はありません。「限流作用によって母線や変圧器の損傷を防止できる」とした(3)(ハ)が不適切です。
【正しい選択肢】
(1) 低圧母線に銅帯を使用したとき、過大な外力によりブッシングやがいし等の損傷を防止しようとするもの銅帯は硬いので、そのまま変圧器につなぐと、揺れの力がブッシングに直接かかります
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(2) 地震による外力等によって母線が短絡等を起こさないよう、十分な余裕と絶縁セパレータを施設する等の対策が重要である
(4) 防振装置との組合せ設置により、変圧器の振動による騒音を軽減することができる。地震による損傷を防止するためには、耐震ストッパの施設と併せて考慮する必要がある
【限流作用をもつもの】
短絡電流を抑える働きがあるのは、限流ヒューズや限流リアクトルなどです。可とう導体は、機械的な力を逃がすための部品です。
【間違えやすい点】
(3)の後半「母線や変圧器の損傷を防止できる」は、それだけ読むともっともらしく聞こえます。「何によって」防ぐのかを確かめると、限流作用が可とう導体の働きではないことがわかります。
出典:令和5年度第一種電気工事士学科試験 問34(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ
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