「電気設備に関する技術基準を定める省令」において,「高圧又は特別高圧の電路と低圧の電路とを結合する変圧器は,高圧又は特別…
一般問題 第40問
「電気設備に関する技術基準を定める省令」において,「高圧又は特別高圧の電路と低圧の電路とを結合する変圧器は,高圧又は特別高圧の電圧の侵入による低圧側の電気設備の損傷,感電又は火災のおそれがないよう,当該変圧器における適切な箇所に [ ] 」と規定されている。上記の空欄にあてはまるものとして,正しいものは。
- イ接地を施さなければならない。
- ロ断路器を施設しなければならない。
- ハ開閉器を施設しなければならない。
- ニ遮断器を施設しなければならない。
正答 イ
正答は (1)。
【結論】
空欄に入るのは「接地を施さなければならない」です。高圧又は特別高圧の電路と低圧の電路を結合する変圧器には、混触による危険を防ぐための接地を施します。これがB種接地工事です。
【混触とは何が起きることか】
変圧器の内部で一次巻線と二次巻線が触れると、低圧側に高圧が直接かかります。低圧側の機器は600V以下を前提につくられているので、たちまち絶縁が破れ、感電や火災につながります。
そこで低圧側の中性点(中性点がない場合は一端子)を大地に接続しておきます。混触が起きても、接地を通じて電流が大地に流れ、低圧側の対地電圧の上昇が抑えられます。同時に、高圧側の地絡保護継電器が動作して電路が切り離されます。
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【誤りの選択肢】
(2) 断路器を施設しなければならない 断路器は無負荷で電路を切り離す機器です。混触の瞬間に低圧側の電圧上昇を抑える働きはありません
(3) 開閉器を施設しなければならない 同じく、混触時の電位上昇を抑えるものではありません
(4) 遮断器を施設しなければならない 遮断器は事故電流を切りますが、変圧器の内部で起きた混触そのものに対しては、低圧側の電位を抑える手立てにはなりません
【B種接地工事の抵抗値の考え方】
B種接地工事の抵抗値は、変圧器の高圧側の1線地絡電流と、高圧側電路を遮断する装置の動作時間によって決まります。遮断が速いほど許される抵抗値は大きくなります。混触が起きている時間が短ければ、その間の電位上昇も短時間で済むからです。
【間違えやすい点】
(2) から (4) はいずれも開閉や遮断をする機器です。これらは電路を切るための機器であって、電位を大地に押さえつけるものではありません。混触という言葉が出てきたら接地、と結びつけてください。
出典:令和7年度下期第一種電気工事士学科試験 問40(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ
最終更新日
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