放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第36問
放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)白内障は、潜伏期が2~4週間程度で、早期影響に分類される。
- (2)水晶体前面の上皮は、再生系組織である。
- (3)白内障の潜伏期の長さは、被ばく線量に依存しない。
- (4)白内障は、確率的影響である。
- (5)白内障発生のしきい線量は、急性被ばくでも慢性被ばくでも変わらない。
正答 (2)
正答は (2)。これが正しい記述です。
水晶体前面の上皮は、再生系組織です。分裂して新しい細胞を作っているため、放射線の影響を受けやすいところです。
【白内障が起こるしくみ】
水晶体前面の上皮細胞が分裂して、水晶体繊維になる
放射線で傷ついた細胞が繊維になると、濁った繊維ができます。それが水晶体の後極に集まり、視力を妨げます。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 白内障の潜伏期は半年から数十年で、晩発影響に分類
されます。「2~4週間程度で早期影響」ではありません
(3) 白内障の潜伏期の長さは、被ばく線量に依存します。
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線量が多いほど潜伏期は短くなります
(4) 白内障は確定的影響です。確率的影響ではありません
(5) 白内障発生のしきい線量は、急性被ばくと慢性被ばくで
異なります
【確定的影響であること】
しきい値がある(約0.5Gy) / 線量が多いほど重くなる
しきい値を下回れば発生しません。
【急性と慢性でしきい線量が違うわけ】
少しずつ受ければ、その間に回復が進む
一度にまとめて受けるほうが影響が大きくなります。これは線量率効果によるものです。
【潜伏期が線量に依存する】
線量が多い → 潜伏期が短い
強く被ばくするほど、水晶体の細胞が多く傷つき、濁りが早く進みます。
【再生系組織】
分裂して、新しい細胞を作り続ける組織
皮膚の基底細胞層、小腸の腺窩細胞、骨髄などが代表です。水晶体の上皮も、その仲間です。だから放射線に弱いのです。
【被ばく限度】
眼の水晶体 5年間につき100mSv、かつ1年間につき50mSv
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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