中性子の性質で正しいのはどれか。…
午後 第72問
中性子の性質で正しいのはどれか。
- (1)自由空間中ではβ⁺壊変する。
- (2)静止質量は陽子と電子の静止質量の和よりも大きい。
- (3)熱中性子の室温でのエネルギーの最確値は0.25 eV である。
- (4)熱中性子の捕獲反応断面積は中性子の運動エネルギーに反比例する。
- (5)速中性子が重陽子と弾性散乱したとき失う運動エネルギーの最大値は散乱前の運動エネルギーに等しい。
正答 (2)
正答は (2)。中性子の静止質量は、陽子と電子の静止質量の和より大きいです。
中性子:939.57 MeV
陽子:938.27 MeV、電子:0.511 MeV、和:938.78 MeV
中性子の方が約 0.78 MeV 重いので、自由な中性子は
n → p + e⁻ + ν̄(反ニュートリノ)
の β⁻壊変をします(半減期は約10分)。
【ほかの選択肢】
(1) 自由空間の中性子は β⁻壊変する。β⁺壊変ではない。誤り
(3) 室温(約 20 ℃)の熱中性子のエネルギーの最確値は約 0.025 eV(kT)。0.25 eV ではない。誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 熱中性子の捕獲断面積は、中性子の速さに反比例する(1/v則)。運動エネルギーで言えば、その平方根に反比例する。誤り
(5) 弾性散乱で失う運動エネルギーの最大の割合は4mM ÷(m + M)²。重陽子(M ≒ 2m)では 8/9 で、全部は失わない。全部失いうるのは陽子(水素)との衝突。誤り
出典:2024年(令和6年) 診療放射線技師国家試験 問72(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午後」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第70問GM 計数管の分解時間が影響する特性はどれか。
- 2023年(令和5年) 第5問散乱線除去グリッドの特性評価項目と式の組合せで正しいのはどれか。
- 2023年(令和5年) 第38問標準計測法12 における線質変換係数で正しいのはどれか。
- 2023年(令和5年) 第71問電子エネルギーに対する水の質量阻止能の関係を図に示す。5 MeV 電子が水1 cm を通
- 2025年(令和7年) 第4問MRI の拡散強調像で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 2025年(令和7年) 第37問心原性ショックの臨床症状で誤っているのはどれか。
スポンサーリンク

