放射線誘発がんで正しいのはどれか。…
午前 第58問
放射線誘発がんで正しいのはどれか。
- (1)前立腺癌の主な発がん形式である。
- (2)小児より成人の方が発がんリスクは高い。
- (3)発がんリスクは線量率によって変化しない。
- (4)放射線による肺癌の発生リスクと喫煙は関係ない。
- (5)同じ物理線量の場合、低LET 放射線より高LET 放射線の方が発がんリスクは高い。
正答 (5)
正答は (5)。正しいのはこれです。
LET の高い放射線(α線・中性子線など)は、飛跡に沿って密に電離を起こし、DNA の二本鎖切断などの修復しにくい損傷を多くつくります。そのため、同じ吸収線量(物理線量)でも、低 LET の X 線・γ線より発がんのリスクが高くなります。放射線防護では、この違いを放射線加重係数(α線は 20、光子は 1)で表します。
【ほかの選択肢】
(1) 前立腺癌の主な発がん形式 前立腺癌の主な原因は加齢やホルモンなどで、放射線による発がんが主ではありません 誤り
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(2) 小児より成人の方がリスクが高い 小児は細胞分裂が盛んで、発がんまでの余命も長いので、リスクは小児の方が高くなります 誤り
(3) 線量率によって変化しない 同じ線量でも、低い線量率で時間をかけて受けると、損傷の修復が進み、リスクは低くなります(線量・線量率効果係数の考え方) 誤り
(4) 放射線による肺癌と喫煙は関係ない ウラン鉱山の作業者などで、喫煙が放射線(ラドン)による肺癌のリスクを大きく高めることが知られています 誤り
【関連する知識】
放射線による発がんは確率的影響で、しきい線量がないと仮定して防護を考えます(LNT モデル)。
出典:2025年(令和7年) 診療放射線技師国家試験 問58(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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