厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に基づく腰痛予防対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生 第15問
厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に基づく腰痛予防対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)作業動作、作業姿勢についての作業標準の策定は、その作業に従事する全ての労働者に一律な作業をさせることになり、個々の労働者の腰痛の発生要因の排除又は低減ができないため、腰痛の予防対策としては適切ではない。
- (2)介護・看護作業に常時従事する労働者に対しては、当該作業に配置する際及びその後6か月以内ごとに1回、定期に、医師による腰痛の健康診断を行う。
- (3)重量物取扱い作業の場合、満18歳以上の男性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下とする。
- (4)重量物取扱い作業の場合、満18歳以上の女性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、男性が取り扱うことのできる重量の60%位までとする。
- (5)床面などから荷物を持ち上げる場合には、片足を少し前に出し、膝を曲げ、腰を十分に降ろして当該荷物をかかえ、膝を伸ばすことによって立ち上がるようにする。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
作業標準の策定は、腰痛予防対策として適切です。指針もこれを求めています。
作業標準というのは、全員に同じ動き方を強いるものではありません。腰に負担の少ない動作や姿勢を決めておき、作業内容が変わったときに見直していくものです。設問は作業標準の中身を取り違えたうえで、否定しています。
【ほかの選択肢】
(2) 介護・看護作業に常時従事する者は、配置替えの際
と6か月以内ごとに1回の腰痛の健康診断 正しい
(3) 満18歳以上の男性は、体重のおおむね40%以下 正しい
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(4) 満18歳以上の女性は、男性が扱える重量の60%位
まで 正しい
(5) 膝を曲げて腰を降ろし、膝を伸ばして立ち上がる
正しい
【重量物の目安】
満18歳以上の男性 体重のおおむね40%以下
満18歳以上の女性 男性が扱える重量の60%位まで
体重60kgの男性なら24kg、女性ならその60%でおおむね14kgほど、という見当です。絶対的な重さではなく、その人の体重を基準にしているのが特徴です。
【腰痛の健康診断】
対象 腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事
する労働者
時期 その作業に配置する際、およびその後
6か月以内ごとに1回、定期に
項目 既往歴と業務歴の調査、自覚症状の有無の
検査、脊柱の検査、神経学的検査など
一般の定期健康診断が1年以内ごとに1回なのに対し、腰痛の健康診断は6か月以内ごとに1回です。有害な業務についての健康診断は、間隔が短くなります。
【負荷心電図検査は含まれない】
腰痛の健康診断の項目に、負荷心電図検査はありません。
腰と心臓は関係がないからです。選択肢に紛れ込ませてくることがあります。
【持ち上げ方の基本】
片足を少し前に出す
膝を曲げて腰を十分に降ろす
荷を体に近づけて抱える
膝を伸ばすことで立ち上がる
腰を曲げて持ち上げるのではなく、膝を使います。荷を体から離すほど、腰にかかる力は大きくなります。
【腰部保護ベルト】
労働者全員に一律に使用させるのではなく、個人ごとに効果を確認してから使用を決めます。ここも「全員に」と書かれていたら誤りです。
出典:第二種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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