38 歳の女性。手に菌がついてしまっているのではないかと心配で仕方ないことを主訴に母親に伴われて来院した。専門学校卒業後…

F問題 第53問

38 歳の女性。手に菌がついてしまっているのではないかと心配で仕方ないことを主訴に母親に伴われて来院した。専門学校卒業後、20 歳から美容師となり、30歳で美容院を開業している。その頃から菌がついていると言って頻回に手を洗うようになり、数年前から家族の菌も恐れて家族を部屋に入れなくなった。最近は仕事もできなくなり、自分自身の入浴に2 時間くらいかけ、家族にも入念に体を洗うように指示するようになった。診察室では疎通性が良好で家族に迷惑をかけていることを自覚している。診断はどれか。

正答 (3)
正答は (3)。強迫性障害〈強迫症〉です。 手に菌がついているのではないかという考えが、ばかげていると思っても頭から離れず(強迫観念)、それを打ち消すために手洗いや入浴を何度も長時間繰り返しています(強迫行為)。家族にも洗うことを強いる(巻き込み)ようになり、仕事もできなくなっています。疎通性はよく、自分の行動が家族に迷惑をかけていることを自覚している点(病識がある)も、強迫性障害に合います。 【ほかの選択肢】 (1) 統合失調症 誤り   「菌を植えつけられている」などの妄想であれば疑いますが、この患者は考えの不合理さをわかっています
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(2) 症状性精神障害 誤り 身体疾患による精神症状です (4) 身体的苦痛症〈身体症状症〉 誤り   身体症状へのとらわれと過度の心配が中心です (5) 素行障害 誤り 小児・青年期の反社会的な行動の繰り返しです 【治療】 曝露反応妨害法を中心とする認知行動療法と、選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉が有効です。

出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問53(厚生労働省 公表)出典元ページ

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